『マーケティングマインドのみがき方』岸田雅裕
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「マーケティング」って何?と問われたら多分答えに窮する。なんだかあやふやでよく意味もわからないまま使っている言葉の代表みたいな感じだ。この本は特にその答えを明確に提示しているわけではなく、ただ、タイトルにもある「マーケティングマインド」を持つことの重要性については説いている。説いている、というよりは読み進んでいく中でわかってくる、と言ったほうがよいかもしれないけど。
言葉で言ってしまえば、「買う理由」をお客様に想起させていますか?という点。「売る理由」ばかりを考えてませんか?あ、考えてました。確かにそのとおりで。プラスして、お客様とともに年齢を重ねていくのか(つまり固定のお客様層を未来も引き続き追っかける)、もしくはお客様自身は変わるが、例えば「30代主婦」をいつのタイミングでも追い続けるのか...とか、「マーケティング」という、”かっこいい”言葉の一階層下にある「基礎、現場、お客様を知る」という部分の欠落に改めて思い知らされる。そんな自分の実情に照らし合わせてしまったが...
所謂「マーケティング」を、学問ではなくて、実地の考え方として、説明してくれていて、ユニクロやトヨタ・プリウスなど、近い事例が多くでてくることで理解の進み方が早い。御用聞きの本屋さんの話「注文された本だけではなく、その人の履歴や時代背景に合わせて、その人へのレコメンドを薦めるオーダーを作る」を読めば、すなわちこれはAMAZONの上をいく、究極の「1対1対応」レコメンドであることがわかる。つまりこれが「マーケティング」ということ。
「マーケティングとは?」の質問にはまだ答えられないかもしれないけど、「マーケティングマインド、持っている?」には、「もちろん!」と言えるようになりたい。すぐにでも。著者がその必要性を繰り返し述べていたが、「CMO」という概念。チーフ・マーケティング・オフィサー。これ、かっこいいね。
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