『大事なことはすべて記録しなさい』鹿田尚樹
[12/115]Bookoff
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書評ブロガーが、ブログではなく本を書くとどうなるんだろう。ブロガーとして超有名な著者の初めての本(なのかな?)。実は新刊時点でも気にはなっていたんだけど、所謂「整理術」系の本が自分として苦手で、二の足を踏んでいた。逡巡しているうちにも、著者の名前を目にする機会は増え続け...
国会議員の秘書という経験をお持ちで、それならば余計に「整理」には長けているんだと思う。著者がいう「記録」することの大切さ。これはわかる。そして「整理しない」「分類しない」という魅力的な...できそうな感じがしたけれども...メモ書きやメールでの送信、ノートの書き方、等々、細かな点で参考になるところはあるにはあるんだけど、すぐにやってみよう!、とか、そんな方法があったのか!とかそういうのは見つからず。自分も多少「文房具好き」なところがあるんで苦痛ではなかったけど、どこどこのノートが使いやすい、とか筆記具はこれがいい、とか、この系統の本はどうしてもそうなるよね。それも読んでいて面白いんだけど、本筋じゃあないしね。なにかそのツールである「理由」がある、というよりは「趣味」だったりすることが多いし。
著者が薦める「4行日記」というものが書かれているんだけど、毎日少しずつでも日記を「続ける」ことの大事さ、そして(日記にかかわらず「記録」を)読み返すことの大事さ、これは伝わってきた。プラス「書くこと」の大事さ。これは痛切に感じる。特にタイピングではなくて紙に書くこと。思えば自分も学生の時から「書いて」覚えてきているんだよね。ツールに頼っている最近。「書くこと」これはテーマです。
それから(これは本筋からはなれますが)著者もちょこっと触れているけれど、「勝負用」の筆記具、の件。それなりの人と会うときに、あるいは書類にサインをするときに、100円の4色ペンでいいのか...いやもう歳も歳、それでどうなる、ってわけじゃないかもしれないけど、そういう細部にこだわりを持ちたい。
この系統の本はいつも、「自分なりの方法を見つける以外ないよなあ」という結論で終わる。でもまだ「どこかにハマる手法があるんじゃないか」という淡い期待もある。始めてみることだよね、どれもこれも。整理法も。
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