2010/07/08

残念ながら...


『ずっとやりたかったことを、やりなさい』ジュリア・キャメロン
[5/108]bk1
Amazon ★★★★
K-amazon ★★

Amazonのレビューを見ても、書評ブログを見ても、かなりの「高得点」。アーチストだけにとどまらず「創造的な人間になる」には必然の書、という感じがしていた。「この本のおかげで変われた」「バイブルです」...等々称賛が多く、いったいどんな内容が?という、プラスのイメージで読み始める。
出だし、若干「スピリチュアル」な感じが。どうやら自己啓発本でもあり、12週間にわたって「創造的」になるためのプログラムを実践していきましょう、という内容。確かにフツーのその手の本とは異質で、「本当の自分」をアウトプットしていくための「極意」なのかもしれない。手法は至って「簡単」であり、①毎日朝起きたら「なんでもいいから」ノートに3ページ、書くこと=モーニングノート。②毎週1回でもよいので「自分の中の『こども』の部分を解放すること=アーチストデート。これを継続すること、らしい。「創造的」になる過程において、周りの環境が変わったり、時には怒りを感じたり、停滞に陥ることも「普通」にある、それを乗り越えられるかどうかで決まる、というこの辺は他の「啓発本」と変わらないかもしれないけど。
これだけ「Good!」書評が集まっていて、マイナスのコメントが少ないので、おそらくは自分が未熟なだけなんだろうけれど、興味をそそる部分はそれほど多くなかった、というのが正直な感想。確かに自分を抑えてたとえ(表面的に)成功しても何が幸せなんだろう?はたして今、これまで進んできた方向性のまま、自分はあとの人生を生きていていいんだろうか?もっと自分に素直になるべき点はあるのではないだろうか?という疑念はある。特に人生の「折り返し」地点を迎えて、後半の走り方、というのが前半と同じであっては面白くない。でも...著者が最も否定するところであるけれども、踏み切れない、冒険できない自分がいるのは事実。どうしても「守るべきもの」に目が移る。多分自分に自信を持っていない、本質的にアーチスト足り得ないのかも。
おそらく「引き寄せの法則」とかその類とカテゴリーは近しいのだろうと思う。「そっち」もあまり響かなかったけど。ただね。よくよく読むと、よく言われる、よく書かれていることが書いてあったりするんだよね。
・行動が大事である。
・自分の正直になる。信じる。
・(子供のころにはきっと持っていたであろう)夢を追い続ける。
ね。これだけ取り上げたら「自己啓発」によくあることだったりする。書き方が異なるだけで、もちろんこの本のような「プログラム」「メソッド」というのは広く受け入れられるんだろう。自分が天邪鬼なだけで(自覚はある)。読んだ今はなんとなく★★なんだけど、ここで言われている「モーニングノート」はちょっとやってみようかと。マイナスにはならないし。それで「変わる」ことを信じて。「行動」してみます。そうそう、「ずっとやりたかったこと」を見つけないことには。

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