2010/03/31

期待値が高すぎたか...


『パクる技術』斎藤広達③
[18/49]BookOff
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★

もう200冊ほど前になるけれど、同じ著者の『サンクコスト時間術』を読んで、「メカラウロコ」になった。自分にとってある種「革命的な」変化があったかもしれない。大量な執筆をされている方ではないので、同じ著者の違う本を...というのはなかなか叶わなかったが、池袋のBookOffで遭遇。
一見刺激的なタイトルではあるけれども、「あの方の本なら...」ということで、きっと逆説的な内容でかならずやヒントがあるはず...と思っていたけれども、残念だけどあまり得るものはなかった。
「成功」のひとつの策として、他社(他者)の成功事例をマネする、というのは既にアタマにある。「マルパクリ」ではなく、そこから何を見つけ出し、自分の環境に向けてアレンジしていくか。それがポイントであることもわかっている。「新しい」何かを見つけるには、当然にヒントが必要であって、そこには「成功事例」がきっかけとなることが多く、ゼロから何かを見出すことはかなり困難。既に「セオリー」なのだろうけど。
そのあたりは充分わかっているつもりではいたが...自分に必要なのは、「気づき」を得て、それをどう昇華させていくか、どうアレンジ(料理)していくのか、という点。気づいたはいいけど、そのまま、というケースが多い。正直そちらの方が多い。そんな観点からは、本書に示されていた「So what?」=じゃあ、何をするの?っていうのが肝になるんだろうね。自意識過剰かわからないけど「Why?」は持っているつもりなので。
大半が事例紹介で、つまりは「パクって成功した」事例なんだろうけど、おそらく今「成功」しているものは多かれ少なかれ「パクリ」が原点なのだろう。やはり問題は、
So What?
なんでだろうね。そこをブラッシュアップさせるための「意識付け」というところにページを割いて欲しかったなあ、っていうのが本音。それを(過度に?)期待してしまったが故、どうも消化不良。しかも「サンクコスト」という、自分にとっての「バイブル」があるだけに..
ただ、「パクる」見本、これに対して、謙虚に愚直に調べる、考える、という点が、その答えなのかもしれない、と読後に思い至った。そうだよね。そんな簡単に「古本」で何かが「直接的に」得られるものではないしね。そういった意味ではプラス。そして「サンクコスト」をもう1回読んでみようかな、と思ったのもプラス。
プラスにしていこうと思う。

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