2010/03/28

軽い、しかし、深い。


『仕事は楽しいかね?』ディル・ドーテン
[16/47]Bookoff
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★

自己啓発系の本を読んでいると何度か「引用」とかで目にすることのある本書。改めて読んでみる。全体がストーリー(物語)になっていて、まず、ここが他の自己啓発系と異なる(この手の「物語形式」は、圧倒的に「ヨウモノ」のほうが上手だよね)。そして、ところどころにキーフレーズがでてくるんだけど、最初のうちは、その意味がつかめないものが多い。これが最後まで読むとなんとなくわかってくる気がする、もしくはこれをアタマの片隅に残しておくと実際に仕事をしていく中でわかってくるんじゃないかなあ、って思えるようなものが。
「試してみることに失敗はない」
「遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る」
とかとか。タイトルの「仕事は楽しいかね?」っていうのもそうかもしれないね。今自分が聞かれたら、なんと答えるのか...
キーフレーズだけを捉えると方向が誤ってしまうものもあるが、例えば「目標は設定しない」とかいうニュアンスもあるんだけど、これは「目標に縛られるのは本末転倒であり、唯一立てるべき目標は『明日は今日と違う自分になる』ということだけ」という意味合いだっだり、「成功はむこうからこちらに近寄ってくるもの」というニュアンスは、つまり「その前提として真剣に一所懸命取り組んでいることが前提」だったり。
つまりこのあたりは他の自己啓発本とそうそう変わらないんだね。見方が違うだけ。でもこれだけでも結構「新しい」感じがするし、そして何より「物語」であることが、そこから「自分で考える」という一工程が入ることで身につく(感じがする)ことも多いのだと思う。
AMAZONでレビューで「勝間本」と比較しているのが複数あったけど、確かに両極端なのかもね。どちらがいい、とかいえないけど、自分は(両方読んだ上で)「こちら」がいいと思う。
実は読み終わってからさらっと「読み直し」をしてみた。そんなことは自分はこれまでしたことが無いんだけど。それだけ「薄い」んだけど、一読後に再読してみると結構「深み」が出る感じがしますよ。




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