『自分の小さな「箱」から脱出する方法』アービンジャー・インスティチュート
[9/40]AMAZON
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K-amazon ★★★★
所謂「リーダー論」ではあるが、本全体がストーリー仕立てになっていて、「字面」レベルでは非常に読みやすい。「字面」と条件を付したのは、一読しただけでは物足りなさを感じるから。物足りなさというのは、この場合、「深く」考えさせられる、ということ。(私の苦手な)コーチング本や、行動指南書とはまったく異なる。こーゆー「リーダー論」を待っていた!とさえ言い切れる内容。
一般によくあるのは、
・ほめる技術
だったり
・他人は変えられない。自分が変わろう
だったりするけれど、そもそも「行動」以前に考えかた、さらにその深いところでどう自分を持つのか、というお話。何かがすぐに変わるのか、それは不明。少なくとも直接的に効果が目に見えるものではない。というかそもそも「効果を期待する」時点で間違っているのかもしれない。
ストーリーとしては、幹部がその「考え方」の研修を受けている、という内容だが、主人公の葛藤がよくわかる。「そうは言っても...」というのが根幹にあるから、なのだが、これはフツーにある話。セミナーをまんま受け入れらる人はそういないだろうし。彼は聞いたこと(受け入れたこと)を実行してみるが、もうひとつの壁にぶち当たったりする。これがとても現実味があって、自分に置き換えるのが非常にスムースだった。
まあ、ひとことで片付けるとしたら、(最近私のハヤリである)「愛=見返りを期待しない愛」なんだけどね。
この「考え方」を少しずつ実践していこうと心から思っている。この「日記」を読んでくれているスタッフも数人いると思うので、具体的なことは書かないけど。あとは私自身が変わっていくのかどうかを見守って欲しいと思う。
できれば管理職候補や、管理職になってから時間が経っている人にも読んで欲しいと思う。必ず役に立つと断言できる。けども、そうやって押し付けること自体が、この本でいう「箱」に入っていることになるので...
いつかまた、この方面で「壁」がやってくるだろうと思う。そんな時に、また読んでみたい。
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