2010/03/07
意外に本質かもしれない...
『透明人間の買いもの』指南役③
[5/36]Library
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★★
実質2日間「読書」から離れていて若干の「手持ち無沙汰」感から抜け出すために...「軽め」の本を選択。著者の本は3冊目(すべて図書館)だが、3冊の中で一番よいかも。少なくとも考えるヒント、ポイントは一番ある。
ここでいう「透明人間」とは...
・透明人間は、最近の宮崎駿を正直微妙と思っている。
・透明人間は、関ジャニ∞より本当は木村拓哉が好き。
・透明人間は、もう何年もシングルCDを買っていない。
・透明人間は、大河ドラマの主役に興味ない。
・透明人間は、妻夫木聡と蒼井優に自分を重ねる。
・透明人間は、間一髪、電車に乗り遅れる。
そう、今まさに進みつつある「ニッチマーケティング」とは逆方向かもしれないが、「マーケティング」で知ろうとしている「絞り込まれた顧客」は、実はどこにもいない、ということ。
ただ、これを間に受けてはこの本の意味がない。そういう顧客はいなくとも、「透明人間」の平均値は、マーケティングの求める答えをまさに示していたりする。
多分著者が考えている以上に、「深読み」ができる本だ。なるべく絞った層に絞った商品開発、販促施策、というのが今のマーケティングの「王道」のように言われているが、それは正しいのか?それを求める本質はどこにあるのか?究極は「ディズニー」「ビートルズ」のような、「対象は『みんな』」というのがゴールであることは間違いないのか?そこを目指すべきなんだろうか。
この本に書かれていることを「そうそう、あるよねー」だけで済ますのも「読み物」としてはあり、だと思う。今の「空気」を市場から、ではなく、顧客の視点から分析している、そんな本である、と言ってもいい。今まで考えてきた(または今一応「結論」を出した)自分の進む方向性を覆すようなダイナミックな衝撃はないけど、ちょっと立ち止まって自分の考えを深める、というヒントには十分なりえる。週末に読むには最適。
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