2011/01/21

心理学、難関だな。

『生きづらい時代の幸福論』諸富祥彦
[13]BookOff
Amazon ★★★☆☆
K-amazon ★★☆☆☆

タイトルには惹かれるねえー。そう、今の自分のテーマは「幸せ」だったりするんで。内容は、名だたる心理学者9名の「理論」を引用した、「幸福」について。これが難しい。「心理学」ってなぜこんなに理解困難なんだろう?言葉にすると余計にそう思う。「自我」だの、「自分を超えた」だの、イメージとして理解できる(理解した気になれる)ものもあるけれども、実はそのイメージの「像」が定まらない感じ。「精神」「魂」「超越」...いやあ、無理です。かないません。
この本は、その「心理学者」9名に、著者自身の体験や考え方が書かれていて、その著者の部分については、ある程度アタマに入ってきた。それは著者の文章の力だったりするんだけど、大きくは「論」ではなくて、「実例」だからなのだろう。どうも「心理学」という「学問」「理論」になってしまうと、途端に障壁が高くなり、理解しづらい。「翻訳」という制限のせいもあるんだろうとは思うけれども...あと、なんとか「こういうことを言っているんだろう」と消化できたとしても、「で?」という気持ちになることが多いんだよねー。「自己実現欲求」、うん、そうなんだろうねー...で?という流れ。
自分の理解力の無さを棚に上げて、ですけれど、完全に消化不良です。「しあわせ」って、じゃあ、何かを超越するとか、自分を超えるとか、そういうこと?いやいや、そうじゃない。答えは見つからないのかもしれないけれども、少なくともヒント、きっかけを与えて欲しかったんだよね、見つけたかったんだよね。カウンセラーという職業は、おそらく「聞く」ことが重要な要素なんだろうと思う。これを「文字」にすることに多少のムリがあるのかもしれない...

生きづらい時代の幸福論 ――9人の偉大な心理学者の教え (角川oneテーマ21)

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