2011/01/09

ん?で、何の本だったのだろうか...

『間の取れる人、間抜けな人』森田雄三
[5]BookOff
Amazon ★★★☆☆
K-amazon ★★☆☆☆

一人芝居で知られるイッセー尾形の舞台演出家による「コミュニケーション」論。タイトルから「間の取り方」というテクニック的なところをイメージしていたが、それらしきものは見当たらず。途中は日本人の恋愛論やら(これもコミュニケーションといえば、そうだけれども...)に論が移動して、結局何が主軸なんだかよくわからなかった、というのが率直な感想。
コミュニケーション=人間関係における「間」というものが、言葉と同様に、あるいはそれ以上に大切なファクターであることは、アタマでは理解できる(気がする)けれど、これを文字にする(本にする)と、伝えきれないところはでてくるんだろうなあ。それを「舞台のワークショップ」という具体例で説明しようと試みているようだけれども...自分には(想像力の貧弱さが露呈されてしまうが)現実性が乏しくイメージが結びつかないんだよね。だから「いったい何を言っているんだろうね?」ということになってしまう。イッセー尾形の舞台は面白いと思うけれども、舞台「裏」を見る興味は無いなあ。そういう「裏」を感じさせない彼の舞台は、純粋に楽しんだほうがいいかもね。ただそこには「観る/観られる」という関係性が存在するはずで、オンラインツールをはさんだ「ゆるいつながり」とは違う、それが結構ポイントだったりするんだろうなあ。
「言葉」に表現する、とくに口に出す、というアクションが、あまり得意とはいえない自分だからこそ、こういうタイトルに引かれるんだよね。故に多少なりとも「テクニック」的なものを求めてしまう。やっぱり「コテサキ」は本質ではない、ってことなんだろうなあ。あたりまえだけど、そういう結論。

間の取れる人 間抜けな人 人づき合いが楽になる (祥伝社新書)

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