- 「ありがとう」が人と会社を幸せにする ~笑顔で働く20のルール
- 発売日: 2012/01/12
『「ありがとう」が人と会社を幸せにする』野口吉昭
[10/107]Library
Amazon ★★★★☆
K-amazon ★★★☆☆
出だし「プロローグ」から、本質的なことが書いてあります。日本企業が「資本主義」ならむ「人本主義」だと言われた時代を失って、「ヒト」を「コスト」と見るようになったこと。目先の利益を追求するが故に、「利益が目的」(本質的には「結果」である)となっていること。
モノアマリ時代、情報社会に突入して、利益、効率「だけ」を追い求める姿勢に疑問が出てきています。「利益がでれば何をしても」という企業スタイルがよろしくない、という声が大きくなってきている感じはします。ですが、現実の「会社内」は、やっぱり利益追求のようです。人件費削減、という手段もフツーのことになってしまってます。
本書にあるように、「結果、利益がでてる」というスタイルの企業が、これからの新しい求めるべきスタイルなのでしょう。「お客様の声」を優先して、ある部分に特化して、集中的に徹底的に実行すること。ボランティアとは異なります。企業の継続性、サービスを安全に継続して提供していくためには企業側の「利益」が大前提です。適切な利益、そして利益の使い方、そこにポイントがあるのでしょう。
仕事、働く、ということを考えたとき、「利益最優先」型の旧タイプ企業の中にいれば、違和感を覚えます。その場所に自分が居る必要性、必然性を考える。自分の可能性、進むべき道を考えるようになるでしょう。「ありがとう」と言われる仕事、は人として生きていく上で、最も幸福なスタイルだと思います。その「夢」を実現するために行動を起こす場面もあるでしょう。
一方で、「ありがとう」を求めて、利益は結果である、という信念を貫いて、でも継続できない企業も少なくないと思われます。信念が弱いことが要因かもしれませんが、それだけではなく、「現実」もあると思われます。結果がでるまで頑張る、ことは最も重要な大前提ではありますが、最低限の「利益」つまり「生きていく」のに必要な「お金」も当然あるわけです。
これらの「バランス」なのだと思います。「ありがとう」と言われることも、これが目標であってはいけない。「ありがとう」と言われることも、「ヒトのため、ヒトを幸せにした結果」なのだから。そのためには自分も「幸せ」になる必要があるのです。仙人にはなれません。自分で「幸せ」を感じなければ、ヒトに幸せをもたらすことはできないと、(現実的に)思います。
「ありがとう」と言われ、「結果」業績を伸ばしている企業、起業家の実例がたくさん載っています。彼らに共通することは、行動力と集中力。つまり、「すぐやる、徹底的にやる」これです。「すぐ、徹底的に」やれば全て上手くいくわけではありませんが、「すぐ、徹底的に」やらなければ「夢」には近づくことができません。
【ことば】最初は誰もきづいてくれないかもしれないし、評価されないかもしれません。けれど、決して諦めずに継続していけば、やがて大輪の花を咲かせる可能性はあります。
たったひと言、たった一人の行動が変化をもたらす。それを実現するには、まず自分から一歩を踏み出さなくては。そして「ひと言、一人の行動」が重さを持つには、そこに心からの「想い」を込めなければ。
「ありがとう」が人と会社を幸せにする ~笑顔で働く20のルール
>> 本書の感想文、見つけました!いろいろな意見、読み方があってもいいですよね <<
書籍レビューコラム『ヲタクは語る』
広告会社~バーチャルとリアルの狭間で
0 件のコメント:
コメントを投稿