- スミスの本棚 私の人生を変えたこの一冊
- 発売日: 2011/09/22
『スミスの本棚』テレビ東京報道局
[11]bk1
Amazon ★★★★☆
K-amazon ★★★★☆
テレビ東京「ワールドサテライト」のコーナーで、著名人が推薦する本を紹介するものがある(らしい)のだが、その「まとめ」である。さすが、功なり名をなした方々だけに、紹介する本も、その本に対して語る内容もすばらしい。そもそも、やはりある分野で成功を成し遂げた方は、その分野に限らず、本を読んでいるんだなあ、って改めて。
ふとしたきっかけで読み始めた歴史小説の虜になって、自らも歴史小説家になった方。とりつかれたように、本によって人生を変えてしまった方。子供のころから宇宙が好きだった宇宙飛行士。
それぞれ、本との出会い、本の「活用」方法は異なるけれど、その人の人生において大きな意味のある本、それを持っているんだなあ、って感じた。
(成功しているわけではないけれど)自分には何があるんだろう?少なからず本は読んでいる方だけれども、「これ!」って言われたらはたして?もちろん何冊かは思い浮かぶけれど、それによって「行動」まで変わった、というのはないかなあ。これは本のせいではなくて、本人の行動力のせいだけれども。まあ、これから出会う可能性もまだまだあるしね。
インタビュアー(局アナ?)が、広げすぎず、集中しすぎず、その人の背景と紹介する本をうまく引き出していると感じる。当然、その人の著書はもちろん、本に関する「広い」知識がなければできない仕事ですね。いろんな分野の人がいろんな分野の本を紹介している中で、それについていくだけのミニマムの知識を持っているのは素晴らしいことだと、「脇役」に感動しました。
比較的、古典、外国もの、自己啓発モノ、が多いなあという印象だけれども、小説、というのをあげる方も少なくない。その本の中から、その当時の自らの環境を重ね合わせて「何か」を見出している、そういう印象です。専門職の方は、その分野に遠からぬ本をあげているけれども、経営者の方は「人間」がテーマのものが多いですね。
マーケティングやビジネス、といったものもありましたが、「人」というテーマの本が多く、それをご自身の中の軸に据えていらっしゃる経営者が少なからずいることは、感銘をうけます。そのようなトップがいるからこそ、「正しい」企業活動をされているんでしょうね。
意外にも、ここで紹介されている本を「読んでみよう」という気にならなかった。なんだろ?書評ブログなどで紹介されているものの方が「近しい」気がしました。自分のレベルが変わったら、きっと「読んでみよう」っていう気になるんだろうけど。
「いい本を探す」というよりも、「この方はこんな本を読んで、感動したんだ」という発見が面白い、と思います。
【ことば】...想像力の部分を切り捨てて合理性だけで社会を成立させようとすると、生きづらくなると思いませんか?
理的でありすぎることを危ないと感じていた心理学者ユングの本を紹介した占星術研究家の鏡リュウジさんの言葉です。まさに。自分の周りを見てみれば気づくことだけれど、「組織」になると抜け落ちる点ですね。合理性だけで成立したら、つまらないし、新しいことが生まれない。
スミスの本棚 私の人生を変えたこの一冊
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