『キング牧師』辻内鏡人・中條献
[2/67]Library
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「キング牧師といえば?」の問いに対して、「黒人の開放運動の指導者...か?」くらいしか答えられない自分がいた。前回読んだ本にその主題たる「サーバントリーダー」の例としてあがっていたのが、このキング牧師。さて読んでみるべし。
アメリカにおける黒人の問題は、日本で生まれ育った自分には計り知れないものがあるのだろう。そして現代において例えばオリンピックなどのイベント、その他報道で目にする限りのアメリカには「差別問題」はずーっと過去のもの、のように写るときがある。が現実はその「差別問題」が顕在化していたのはそう昔の話ではないし(キング牧師が暗殺されたのは40数年前)、現在も「完全」になっているかどうかはわからない。
「差別」といういわれのない、しかしながら根深い問題に対して、あくまでも非暴力で「愛」を貫くキング牧師の姿勢...宗教的な面がなくはないけど、リーダーたる所以はやはり「愛」だったりするんだろうと思う。
39歳。その短い生涯を終えてしまったのは神の導きなんだろうか...その後少なからず公民権運動がよい方向に進んでいる(んだろうと思う)のを彼は喜んでいるのだろうか。同胞に尽くし、支え、アメリカという国レベルでの広がりを考え...サーバントリーダーとはつまりキング牧師のこと。
岩波ジュニア新書を久々に読んだ。中学生向け?ゆえ読みやすいけど、オトナでも十分。こういう本も今後読んでいこうと思う。いいきっかけになった。いいきっかけにする。
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