『サーバント・リーダーシップ入門』池田守男・金井壽宏
[1/66]BookOff
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以前から「サーバントリーダーシップ」というフレーズはある人から教えられていて、読んでみたいと思ってはいたが、何せ[¥2,940/576ページ]という「大作」なので、これはココロガマエができてからかな..って思ってた矢先BookOffで出会ったのが、この「入門」だった。「サーバントリーダー」というこの言葉自体に馴染みがなく、かつて同じように「馴染みがないフレーズ→読んでみて結局合わず」だった、「コーチング」の二の舞にならなければよいなあ、と思いつつ...
「サーバント」を「召使い」とイメージするとよろしくないのだが、これは「尽くす、支える者」という意味で捉える。社長が社員を支え、社員は現場を支え、現場はお客様を支え、つまりは「お客様」という目標が明確になり、すべてのかかわる者がそれに顔を向ける。ということ。
これをといているのが資生堂の元社長というのも興味深い。資生堂って会社はなかなかその内部を目にすることがないし、そもそもこの社長が「建て直し」たのか、「立て直す必要があった」のかどうかもわからないけど、池田社長はその組織イメージを、「逆ピラミッド型」で捉えた。つまり社長が一番下。お客様が一番上。この話が何度かこの本に登場するんだけど、結構明快で、従来の「タテワリ」がこびりついている人の「意識」を変えることもできるんじゃないかって気もした。この本はこの社長さんと大学の先生の共著になるんだけど、やっぱり社長の話の方が圧倒的にリアル感があって面白い。
考えてみれば、最近気になっている、「お客様満足←従業員満足」とか、「チームビルディング」とか「意識共有、意識改革」とか。すべてこの「サーバントリーダーシップ」に集約するんでは?と思ってしまう。若干この本の内容は宗教的なところもあるけれども、無宗教の私であっても(「サーバント」という言葉はしらないけれども)「尽くす、支える」意識がなくはない。それが徹底できているかいないか、という点であって、考えは及んでいる。社長いわくは「サーバント・リーダーは『支える』と同時に、『トップダウン』でミッションの共有を図る」ことも可能、必要と説く。確かにそういう軸がないと全体に筋が通らないよね。
もちろんそんなに簡単にはいかないけれども、自分自身の意識改革も少なからず必要だけれども、これまでの「リーダー論」とは違って、自分の進むべき方向についてヒントをもらった。それに邁進するだけ。迷っている時間はないからねー。
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