2009/10/21


[P&G式 世界が欲しがる人材の育て方](113/BookOff)

Amazon ★★★
K-amazon ★★★

P&Gという会社名よりも、「パンパース」とか「ウィスパー」といったブランド名で世界的に有名な企業で、日本人初のヴァイスプレジデントになった和田さん。失礼ながら、この方の存在は知らなかった。BookOffの棚で初めて知って興味を持って読んでみた(それまでは棚になかった、と思う)。

P&Gという組織の考え方、その強さ、成功事例等が、ご本人の「出世」とともに書かれているが...
ブランドマネージャー、マーケティングマネージャーと昇進していく中で、どのように社内の「人材」とかかわっていくか、そんな内容が基本なのだが...
各ステージにおいて、著者が成功した事例や苦労された話などが紹介されているのだが、いまひとつ具体性に欠けるのと、短いパラグラフの繋がりがいまひとつ流れが悪くて、どうも響かなかった。
1冊を通じてのテーマについても若干貫いている感じがなくて、読み終わって表紙を見直して、「あー、「人材育成」がテーマだったんだっけ」って思い出したくらい。個人のスキルアップなのか、人材育成なのか、それとも会社組織力の強さなのか(これが一番プッシュされていたようにおもうが)、ちょっと曖昧。


読み始めは、結構「ブランド育成」という点で、お客様を知ることが重要、というまさに今私が抱えているよな話題だったこともあり、共感を持てるかなあ、と期待できたのだが、後半は結構ダラダラと...

がっかり、しない代わりに、すごいな、というポイントもなく、印象に残ることが少なかった。残念。

本筋とは関係ないけど、この手の本で、「女性で初めて」という点を妙に強調しすぎる点がどうも気になる。私が異性であるから、かもしれないけど、がんばっている女性は、そもそも「女性だから」という意識をあまり表に出さないほうがよいのではないかな...もちろんそれが故に苦労されているところは多分にあると思うんだけど、男性側の「女性だから」という意識が少なくなってきている中で改めて、その点を強調されると、ちょっと引いてしまう。


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