[出会った人すべてを味方に変える技術](107/BookOff)
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K-amazon ★★★
この本はとても難しい...というのは、周りの人を味方につけるための「テクニック」に終始しているのだけど、自分の今の立場からすると、「こんなテクニックよりも...」とか「本質はテクニックじゃないよね」とか思っちゃうところはある。けど、実はこのあたりの壁を越えるのに苦労している環境の人はいると思うので、そういう人にとっては、ここで紹介されているような「テクニック」を、とりあえず身につけるのも悪くないかもしれない。あくまで「とりあえず」だけど。
現実的には、例えば相手に言うことを聞かせるため、にこういったテクニックを使うことも有効かと思う。あくまで「味方に見せかける」という薄っぺらい関係にしかならないと思うけど。
本質的なところは「テクニック」ではないんだよ。というメッセージが弱く(無いことはないんだけど)小手先、の感じがしてしまい、結果全体的に読後感はよろしくないんだね。なんか著者のイメージも悪くなってしまう。臼井さんの本は3冊目なんだけど、どうも「最初のいい印象」が薄れていくなあ。そこでやめておけばよかったのかもしれない。
「挨拶は、いつでも、自分から」
「コミュニケーションは聞き手が作る」
とか、基本だけど、そうだよね、って思わせるところがある反面、
「やる気のない子にはライバルの存在を」(←そんな簡単な話じゃないだよね、現実)
「断れない場合は、悪い結果を予期させる」(←その場で断る、という考え方をしないと変わらないよ)
とか、本質がずれている、現実的ではないような指摘もあったり。
ところどころに出てくる「私は苦労して今がある」的な話も、頻度高いので、少々食傷ぎみに。多分成功している、といわれているひとはみんなそれなりにそんな経験は持っているんではないかな。それを自分から出すか出さないかで、ずいぶんイメージが変わって、それこそ「味方」をつけられるかどうか、ポイントになるかと思うけどね。
テクニックで味方を作るよりも、結果味方がこんなに周りにいてくれました、って方がかっこいい。
スレぎみの私は、どうもそう思ってしまう。
でもきっとテクニックが必要な人たち(年代、だけではないと思う)は少なくないんだろうね。読むべきタイミングに読めば、きっとヒントは見つかると思う。
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