2009/10/14


[「場回し」の技術](110/AMAZON)

Amazon ★★★★
K-amazon ★★

会議、セミナー、チームビルディング...そんな「場」面で自分が主体となって「回し」ていく、即ちコントロールしていくこと=場回し、のスキル、メソッドの紹介。
セミナーとまではいかないが勉強会に行ってそれなりの時間をいただいて話をする機会が増えてきた。そんなときのヒントになれば、という気持ちから読んでみた。

軽い。
軽いんだよなあ。この前に読んだ稲盛さんの本が「遠い」と感じたけど、これは「軽い」と感じてしまった。本書でも最後に、「技術だけではなく、マインドも必要。このふたつは車の両輪」と書かれているけど、つまりは「小手先」のような感じがしてならない。セミナー等を主催するときにはこれ、会議の進行で煮詰まったらこれ...実際の現場には想定できないような人が存在するし、「テクニック」ではどうもならないこともあるような気がする。確かに著者のいうとおりに「両輪」が必要で、できればその「片輪」についてももう少し言及されていればよかった。「セミナーでは全員参加のゲームを!これで見違えるほど参加意識、連帯感が生まれます」では(私には)ほぼ参考にならず。

書かれてはいないけど、著者もいろいろな「場回しの名人」の話を聞いたり、実際に参加したりして本を書いているように、やっぱり「うまい」人から何かを吸収することだと思う。それに勝るものはないんじゃないかな。吸収するためには吸収しようという「マインド」が必須だしね。逆説的かもしれないけど、そんなことを改めて思った次第で。

飲み会での場回しテクニック、なるものも紹介されていたけど、結局それって「気遣い」であったりするわけだよね。例えばみんなで盛り上がっている話題に入れないひとに対して、とか。それって「技術」ではない気がするんだよなあ。

読み終わった後、表紙にもどったら、「for YOUNG BUSINESSPEOPLE」と書かれていた。
そもそも中年オヤジが読んでどうするっ、ってことだねー。

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