2010/02/27

怪しさは抜けきれず


『引き寄せの法則』マイケル・J・ロオジエ
[15/31]Bookoff
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★

タイトルからの響きは「ちょっと怪しい?」というイメージ。この手の本は結構あって、しかもAMAZONとかの評価も低くないものが多いんだけど、個人的にはどうも受け入れにくい、という印象がある。
そんな「先入観」で入っていったから、なのか、最後までその気持ちはぬぐいきれなかった。確かに書いてあることは実践してみる価値があることが多い。そしてすぐにできることばかり。「明日から」ではなく「今日から」ですらなく、「今から」できることがたくさん。
国内の本でもよくあるけど、そして自分も少なからずこれについては「信じて」いるけれども、「言葉」の重要性がそのひとつ。具体的な表現でわかりやすかったけれども、
「するな」「しない」「ない」
この3つを使わない。例えば「廊下を走るな」ではなく「廊下は歩こう」に変える。これってめちゃシンプルだけど、よくわかる。確かにこれを意識すると自分の中で何かが変わる気はする。でもシンプルなだけに難しくて、常に意識する必要はあるんだよね。
あと、自分がポジティブな「思い」をしている限り、その「思っていること」は実現する、というくだりについては、なんとなく、ほんとにわずかだけど、わかる局面もすでに経験している。強く「こうなりたい」と思っていると、少しずつそれに近づけるような...考えてみれば当たり前なのかもしれないけどね。まずは「本気で思う、思い込む」ことが前提になっている、ってのは、目的に向かう上で当然かもしれない。だって本気じゃなければ達成したことすらわからないかもしれないしね。
ただ本書では、「思っても達成できないのは、その『思い』の中に『疑い』が含まれているから」という言い方をしている。これってどうなの?結局「引き寄せの法則なんてうそじゃ?」というのに対して「思いが足りないからさ」っていう、なんら前に進まない会話をしているだけのような気がするけど。
まあ、読みやすいし、この手の本は数冊読んでみて(あるいはたまに読んで)意識の再確認をするレベルでいいのかな、って感じ。
読後には思ったより「冷めてる」自分がいたことにちょっとびっくり。本を読んで「よし、やってみるべ!」って(うまくいくかどうかは別として)何かを始めることは少なくないんだけど、この本は「理解はできるけど、別に今からはじめようとは思わないなあ」くらいな感じで...なんだろう?「疑い」を捨てきれないから、かな。

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