『ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する』島田紳助
[5/21]Bookoff
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紳助の本は結構いい、という評判を耳にすること多。これまで読んだことはなかったけど興味はあった。んで初めて読んでみた本は「ビジネス」への取り組み方=考え方を意識させる内容。
本人も本文内で言っている「タレントの店が繁盛するわけではない。一時的には人を呼べるが、本質が備わっていなければ...」多分タレント「本」も同じことだろう。私のような初見者にとっては「紳助だから」と手に取ってみる→「あの」紳助にしてはすごいな、と思う、という流れができるのかどうか。
この本は彼が「サイドビジネス」としてやっている事業について、彼自身がどういう考えでやってきているか、について書かれている。正直「深く」ないけれど、そのわかりやすい考え方である分、ブレがないし、筋が通っている。「金儲けが主たる目的ではない」とはいうけれども、実際上の経営者の立場からすれば別。彼の考え方の根本にあるのは
・自分の成長のために
・経営は従業員の幸せのために
というとてもシンプルな考え方。正直いろいろな「ハウツー本」には出てこない表現だ。でもつまるところこれに尽きるのだろうと思う。自分が幸せになるために働く。従業員が幸せになるのも自分の幸せにつながる。わかる。わかるね。自分も子供たちの笑顔がなによりも自分のエネルギーになっているし、彼らを笑顔にするためにがんばっているけれども、かれらの笑顔に励まされる、という循環がうまく言っているときが一番だったりする。これが何より根本だ。
あとはそれをベースに考えた上での「スキル」レベルにおいては、どの本にも書かれているような「視点」だったり「行動」だったりする。こちらは代わり映えしないのだが、ひとつだけ。(やっぱり「表現」がうまいのだね)そのまま引用してみる。
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新しいことを始めようとするときには不安になるものだ。
それでいろんな人から話を聞く。
話を聞いているうちに、どんどん不安になってやめてしまうということはよくある。
他人の話を聞かない人間が壁に当たる。
けれど他人の話を聞く人間は前に進めないのだ。
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他人の話を聞かないように、ということではない。自分の目標や考え方や軸をしっかり持っていれば、他人の話によってフラフラすることもない。それを自分の進むべき方向にアレンジすることができる。
そのような捉え方をした。結構こころに残るフレーズだ。
この本にはスキルの紹介はない。けれどもそれ以前に必要なことを教えてくれている。ちょうどそんなものを捜し求めている時期に読んだから、なのかもしれないが、それも「縁」。
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