[18]AMAZON
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★★
もう1年以上前になるかと思うけど、某コンサルの方に「いい本ないですか?」と聞いたときに紹介された。「欲しいものリスト」にはいれていたけれど結構読み始めるまでには時間がかかってしまった。
他の方に聞いても評判がよいのだけれど、所謂「成功本」(事業立ち上げから苦戦して成功に至る道のり)だろう、と思っていたのがいい意味で裏切られた。
結構「読み手」の環境にもよるけれども、営業関係の人はかなり刺激を受けると思う。かくいう自分は営業系ではないけれども、組織、チームマネジメントという点ではかなり刺激的。よくある「ハウツー本」のような内容ではなく、チームを作り上げた、軌道に乗せた、成長させた、というストーリーがよく表れていて、参考になる(参考にできるかどうかは、結局読み手=自分次第だけどね)。何より「計画的」であり、事業ひとつ、組織編制ひとつとっても、それを実施する意味、目的をしっかりもっている。これって書いちゃうと当たり前なんだけど。
「事業」としての捉え方、考え方でとくに斬新さを感じたのが、「前年比ではなくて市場占有率比」「残存マーケットの把握」といった、「マーケットオリエンテッド」という考え方。「ユーザーオリエンテッド」を超えて、取り組み方のスケールが違う。リクルートという後ろ盾はあるとしても事業立ち上げからそのような視点を持つこと、それによって規模の成長を成し遂げている、というのが素晴らしいことだと思う。
若干「仕組み」重視なところはあるけど、また、著者が「お客様、顧客」と呼んでいるのが「広告主」に留まっていることなど、自分の考え方とズレがあるところはあるけれども、仕事を効率だけでなく「流れ」を軸に考えることや、営業担当も、「事業全体の一連の流れ」を意識しながら取り組んでいるところなど、チームビルディングやマネジメントにも通じるものがある。
営業が広告主である飲食店に対して、エンドユーザー視点から新メニューを提案する場面等、「プロに対してのプロ」を意識する、これってすごいね。付き合いのある広告代理店の担当営業に読ませたいくらい。
なによりも事業に取り組む「熱さ」が違う。これが全て、といってもいいくらい。刺激的な本です。
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