2010/02/23

すごい。すごいんだけど...


『スターバックス5つの成功法則と「グリーンエプロンブック」の精神』ジョセフ・ミケーリ
[12/28]Library
Amazon ★★★★
K-amazon ★★

こちらが意識するようになったからか、よく「スタバ」関連の本を目にする。自分自身がスタバを利用していないので特別興味も引かなかったが...(タリーズの本を先に読んだけど)。
ここではコーヒーの事業というよりは、会社としてどういう考え方をもっているか、という「考え方」にスポットが当てられている。

顧客の「スターバックス経験」を充実させる
従業員の満足度をあげる
社会貢献、地域貢献

これがホントにホントならすごい起業だ。営利企業として直接的に「成績」に結びつかないことに、どちらかといえばそちらのほうに注力している。社会貢献(例えばコーヒー豆生産者との関係性など)を重視し、それに時間もお金も費やす。これって「なぜ?」って思ってしまうけど、答えは「それが正しいと考えているから」と至ってシンプル。それを上層部が心底理解している(この本によれば、だけど)のがすごい。そんな考え方ができるか?んー難しい。
正直なところ、「訳」がわかりにくいのか、なんとなく「英語の比喩的表現」をまんま訳しているような箇所が多く、すんなりとアタマに入ってはこなかったが、スタバの「考え方」を著した本書の中で、個人的に見出せそうなのが、「従業員の満足度」である。私は経営者ではないけど、チームをまとめる立場として、これって最近のキーワードだったりする。働いている人が前向きでないのに、お客さまに満足を与えることはできない。当たり前だけど、できてない部分もある。それはおそらく「テクニック」が先行しているから、なんだろうと思う。数字があがらないとモヤモヤしてしまうから、なんだろうと思う。違う視点が必要なんだよね。先日聞いたセミナーでもこのことに触れていた。変えていこう。変えようとしなければ変えられない。
スタバに戻ります。もしこの本に書かれていることが100%真実で、従業員の全てがこのマインドで徹底されているとしたら、一介のコーヒーショップどころではない。前に「リッツカールトン」の本を読んだときにも感じた、「ホントかよ?」という邪念がどうしても邪魔してしまう。多分「失敗事例」が載っていないからだと思うけど。既にひねくれている私には、「こういう会社で働いてみたい」とかいう素直な気持ちは持てず、また「缶コーヒーをやめてスタバにしてみようか」という気持ちもおきなかった。
ここまで徹底して「貢献」する態度があるから成功しているのか。
成功しているから、ここまで考えられるようになったのか。
不明だ。こういうマインドを持っていながら成功していない会社とかもあるはず。営利と貢献、バランスなのかなあ。

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