2010/02/15

メッセージがみつからない...


『人生で必要なことは、すべて「ドラえもん」が教えてくれた。』横山泰行
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大学教授がマジメに「ドラえもん」を取り上げている。確かに(今現在ウチの子供たちが毎週DVDを借りているが)その中から「教訓」めいたものを見つけることは可能。しかしながらそれは「なんとなく」感じるレベルで充分なのかもしれない。敢えて「掘り下げる」必要はあるのだろうか?
この手の本(「磯野家の謎」なども同じ部類であると考えられる)は、とっつきは面白いのだが、読み進めるうちに「?」が増えていく傾向にある。特にこの本において著者は、ドラえもんを「コーチング」にあてはめて主張しているが、「そういう捉え方も可能」というのは伝わってくるが、実際に「応用」できるか?できないだろう。というのが本音。そもそも大学教授が「コーチング」に言及しているところからして「どうなの?」であるけれども。
「ドラえもん」にそれを求めるよりは、藤子不二雄先生に焦点をあてるべきではないか。この本にある「デパートのショーなどでドラえもんのキグルミを出すのを禁止した。オトナがドラえもんの中に入ることで、ドラえもんが本来もっている『こどもと同じ目線』を超えてしまうことを懸念してから」というエピソードは、グっとくるけれども、著者がドラえもんを「リーダー」「コーチ」として評価している(30項目に○×をつける)のはどうかと思う。
正直、「なんとか読みきった」以外に得るものはなく...

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