『フリー-無料からお金を生みだす新戦略』クリス・アンダーソン
[7/23]bk1
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★
いくつか(ビジネス)本関連のブログやTwitterなどを見ているが、ほとんどのところから「レコメンド」されていた。そしてリアルの書店でも平積みされている。そんな話題の本。読まずにはいられまい...でオンライン書店で頼んで届いたときに驚いた。「なんたる厚さだ...」約3cm、ハードだなあ...
Google、ウィキペディア、オンラインゲーム...このBloggerもそうだ。Webでは「フリー=無料」が多い。というか無料が当たり前になっている。それなりに理由がある、というくらいの認識で使っているのだが、確かにビジネスモデルとしてはなりたっている。これは価値基準を「直接的な金銭」以外に置く、という考え方の転換による。例えば、音楽の配信。中国での「95%は違法コピー」というのは極端にしても、それでも「認知の広がり」という意味で解釈すれば、ライブやグッズなどほかの「商売」で利益を得ることはできる、という回収モデル。ブラジルではすでにこの「無料コピー」を容認、前提としたプロモーションも実践されているそうな...今は「不当」かもしれないけど、「正当」と「不当」が入れ替わるかもしれない。未来永劫入れ替わらない、という保障は、ない。
読みやすい(翻訳も手助けになっている)し、厚さのわりにはスムースに読めた(持ち運びに難があった、だけ)。著者はなんと「ロングテール」という言葉を提唱した人らしい。いまや業界問わずにしらない人はいないくらいの言葉を生み出した人だということで、いずれこの「フリー」もなんらかの影響力を持つかも...ただし。「ロングテール」と違ってこの「フリー」の理論は、ある一定程度のレベルに達している企業が対象になるような気がする。レベル感が違う、というか...故に、なんだか書いてあることが、頭では理解できるが手足を動かすイメージがわかない、というか...
しかしながら、今の潮流や、それに対してどう捉えていくべきか、という考え方など、最後まで興味をもって読むことができた。根底としてもっている知識としては「あり」だと思う。AMAZONのレビューにもあってけど、数年後にもう一度読み直してみよう。時代が変わると読み方も変わる、と思う。
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