『アマゾンのロングテールは、二度笑う』鈴木貴博
[13/29]Library
Amazon ★★★
K-amazon ★★
いつも利用しているアマゾン、そして(ちょっと古くなってきたけど)「ロングテール」。これらのキーワードがでてきたら読むしかないっしょ...でもなかなかそれは出てこなかった。というか、タイトルから受けるイメージとは違って、「戦略論」、どちらかというと「戦術」の雑学集、といった感じ。
確かに、「自分に有利な土俵を選ぶ。大手の戦略を理解する」といった内容は、大手「ではない」自分たちにとって、少しはヒントになるかもしれない。そして著者自身も繰り返し言っているが、わかりやすい文章で読みやすい。でも...その分、何か残るものがないんだよなあ。「経営コンサルの見方」というのはわかったけど、「で?」っていう感じだし。これはしょうがないけれども、ウィルコムが成功事例として挙げられているのも今となってはちょっとお笑い系(「50年勝ち組企業」って副題もついていることだし)。
「有利な土俵を選ぶ」(ブルーオーシャン、ってこと?)を最も伝えたかったこと、と「あとがき」でも書いてあるけれども、少なくとも自分には伝わってこなかった。そのために「勝ち組」がどういうアイデアをひねり出したか、というのを読みたかったけど、「結果すごい会社になっているよ」的な論調で終始している感じが...イトーヨーカドーがその実セブンイレブンを除くと、あのダイエーとそう変わりがない、とかそういう視点でものをみる、というのは面白い論点。だけど「本当に?」って思ってしまう点も多く。
う~ん、印象に残らない本だった...
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