2010/01/31

どうしても違和感が...


『勝つまで戦う』渡邉美樹③
[16]BookOff
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★

政治、経営、お金、仕事、価値観、教育、そして夢...ワタミ会長の渡邉さんの「考え方」が凝縮されている...という内容。前に読んだ「戦う組織~」ってやつは、はっきり言って著者の「独断」が行き過ぎて好きになれなかった。それに比べれば、ところどころに「ヒント」はある。
・現在の自分の能力の121%に目標設定
・今置かれている環境は「前提である」と思う
・自分が「浮く」ことで仕事を俯瞰する
等々。初めて目にする、という斬新さ、ではないけど、それなりに再確認、はできた。うん。
でも、やっぱり、著者の本はすべてを「私」に置き換えて書かれていて、「こうこうすべし。私はそうやってきた。だから成功した。成功していない君たちもそうしなさい」というのが見えてしまう。著者が優秀であることはもう知っているので、「謙虚」がこの項目に加われば、もっとよい内容になるんじゃないかな...

夢を設定して、夢に日付を入れる。これは著者がほかの著作でもたびたび主張している内容。これはこれで自分にも意味がよーくわかる。けども、その直後で「日付」を入れない方法もある、というような書き方をされると、どうもよくわからなくなる。その場(読んでいる途中)では理解できても、後になると単に「ブレ」があるなあ、としか思えなくなる。「政治」の項目で、「政治に関心を持とう。でも政治家になっても何もできないから私はならないよ」っていうのも、そう。
ある意味「現実的」なんだよね。でも、ひとつの本の中で、理論と現実を平行して書くと「ブレ」みたいに思えちゃうんだよなあ。

少なくとも、タイトルにつけられた「勝つまで戦う」というフレーズの意味は、読み終えてもついにわからなかった...

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