『脳と気持ちの整理術』築山節②
[12]BookOff
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いいです。何の事前情報もなしに「たまたま」書棚から取った本が前著。で、さらに読みたくなってこの本。著者は脳神経外科医ということで、「脳」についてのことを中心に書かれているが、テレビで有名な茂木先生とはちょっと違って、文面にも穏やかで丁寧な、そして信頼できる感が漂っている(茂木先生の本も好きです。念のため)。
本著は、「アイデアを創り出す」ことを目的に、そのためには脳がどういう状態であればいいのか、アイデアを生み出す環境にするために、どういう気持ちの整理をしていけばいいのかを、具体的に親切にアドバイスしている内容。それは情報の整理だったり、記憶の植えつけ方だったり、もっと具体的に机の上の整理だったり。ここで書かれていることは、すぐにでも実行しようと思えることばかり。
・情報(の定着)は、入力(=読む、見る)だけではなく、出力(=話す、書く)すること
・気持ちの整理の為には、アイデアは朝考える
・嫌なことはなくならない、その前提でどういうふうにバランスをとっていくか
・脳は「変化」に対応するもの。その機能を把握した上での仕事術
いいなあ、さっそくやってみよう。
著者のいいところは、「こういうふうにしなさい!」ではなくて、「これが理想的。でもできない環境にある場合はこうしましょう」という幅を持たせたアドバイスであること。これが結構「ゆとり」を感じさせてくれて、これならできるかも、これならやってみよう、という気持ちにさせてくれる。優しい。気持ちいい。
なによりも、
・脳の機能として、「少しずつ、一歩ずつ」という情報入力が、長期的にみると一番よい
・すぐに結果を求めることよりも、ある程度の「待つ」考え方が大事
というあたりが実社会にいる人間には一番大きなことかもしれない。
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