2009/11/18


[効率3倍アップのニッチメディア広告術](131/RakutenBooks)

Amazon ★★★★
K-amazon ★★★★

ビジネスでお取引のある会社の社長が著した本。先週ご本人にもお会いして、お話をしているのでチョット書きにくい部分はあるけど...

自分の選ぶ本の多くは、(仕事上の「行き詰まり」感から...)どちらかといえば、現状打破するためのヒントを見つけるための本。通販をやっている中でも「売り手側からの視点だけでは無理だよ」という本が多い。その中で久々に、「こうやって売る!」的な位置づけの本であった。ただ、タイトルにもあるように、これまで「王道」であったマス媒体を軸にしたものではなく、「効率」も考えながら新しい分野にトライしていきましょうよ、的なメッセージ。実は(読んでもらう可能性があるから、ではなくて)今の立場=広告主からみて、広告代理店という「外のパートナー」は、必要な存在なんだけどどこか意識レベルでのズレを感じていて、そーゆー視点でみると、著者の会社「ファインドスター」は「異質」である担当いただいている方々の意識が、他の代理店と違うし、それは社長の影響が大きいのだなあ、と改めてこの本を読んで感じた。つまりはシンプルなことで、「広告出稿」が手段か目的か、ってことにズレを生じる要因がある。当然広告主にとっては「手段」であり、一般の代理店も口ではそういうけれど、彼らにとっての広告出稿は「目的」であるわけで。ファインドスターさんもそういう一面は当然にあると思うけど、「広告を出す理由」というそもそもの考え方のスタート地点が他と異なっている、と感じる場面は多数。この本を読んでも、そのような「特異性」を改めて感じた。

例えば、広告出稿の考え方、PDCAを回す、必ず検証すべし、指標をもつ、という点はかなり「広告主」目線である。その中で、「ロイヤル顧客のCPA、属性を把握」みたいなコラムがあったけど、これってこれまで数年間やってきた自分の中でも抜け落ちていたポイントだった。今日取り組んでみようと思う。

1点、「マスではなくターゲットを絞り込めば絞り込むほど、効果は高まる」というメッセージが随所の出てきたが、事例の一番めの化粧品通販会社の担当者は、「年齢は気にしていない」みたいなコメントがあって、「んん?」と思ったけど。(この通販会社のコメントをされた方も知っているので、彼らしいなあ、って思ったけど。笑)

著者とお話したときに、「代理店はリスクを負わないから、対等の意識をもてない」というお話をされていて、実はそれ以来その言葉がアタマから離れないでいる。そうだよなあ、彼らに「赤字になるリスク」を感じる場面がないんだよね。そこだね。その意識ギャップをどうやって埋めていくか。
同い年の社長には度々「気づき」を与えてもらっている。自分も他者に対してそういう存在になりたいと思う。

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