[池上彰の情報力](127/Library)
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★★
最近マイブームの池上さんの本。ちょっと古いものになるけど内容はさすがに面白い、読みやすい。
所謂「メディアリテラシー」について書かれていて、テレビ、新聞などのマス媒体が報じる情報とどうつきあうか、どういう観点からそれらを見るか、というポイントで書かれている。基本は、「情報はいろんな角度から見なければ本質はつかめない」という点になるんだけど、池上さんの本を(これで3冊目)読んで、共通して見えてくるのは、(本書とは少しずれるかもしれないけど)情報を「発信」する術。当時NHKの「こどもニュース」を担当されていたこともあり、「こどもにわかるような情報発信」即ち、知らないヒトに伝えるには自分が充分理解していないと不可能、という限りなくシンプルなところではあるんだけど、つまり重要なことが自分にはささる。そのための「情報武装」をどのようにやっていくか、という視点から書かれているのが本書であるが、(とりあえず今まで読んだ本には)共通してその「筋」が通っているように思う。
これって「本質」であって、ビジネスやプライベートの人付き合いも含めて全てに通ずること。何も人前でプレゼンする場面だけに必要なことではない。例えば今自分が携わっている仕事は、見も知らずのお客様が情報発信先である。仕事のチームのメンバーに指示するときも、相手が自分と同等の(その分野における)情報量を保持しているわけではない。
こう考えると、自分のあるべきスタンスが見えてくる。これも時々は「意識」しないと慢心してしまう怖れはあるけど。
とにかく池上さんの本は読みやすい。読みやすいことが即ち彼の「情報発信力」の高さを証明している。
ただ...この本はNHK在職の時代に書かれたようなので、前に読んだ2冊よりは「とげ」が少ないような...表現したくてもできないことってやっぱりあったんだねー。
0 件のコメント:
コメントを投稿