2009/11/20


[「本当のようなウソを見抜く」](132/BookOff)

Amazon ★★★★
K-amazon ★★★

セブンイレブン会長「鈴木敏文」さんの本、自分としては3冊目。以前読んだ、「経営心理学」と内容的には(構成も)ほぼ変わらないけど、鈴木会長の考え方にはかなり惹かれるものが多い。再読しているような感じだったけど、その「響き」は初回読んだときと同様だった。
シンプルにいうと、
・新しい
・動いている
・(本当の意味での)顧客視点
・ダイレクトコミュニケーションの重視
と言ったところか。所謂「大手」にありがちな「ゆ~たりとした空気」が(本を読む限りでは)感じられないところに、同企業の「走っている」感があるのか。もっとシンプルに考えると、「やるべきことを的確なタイミングで確実に実行している」ということか。企業視点、或いは管理的な効率性から「できない」と考えることはなくて「誰も実行していないからやる」的な、枠にとらわれない考え方は、本来中小、ベンチャーの姿勢であるイメージだけど、それをセブンイレブンが最もアクティブに実行してるところがすごい。

自分の今の環境に照らし合わせれば、「戦略的なアイデアはあるけど、それを実行までもっていくこと」の困難さに、壁にぶつかり、頓挫してしまうことが少なくない。それを乗り越えるのは「信念」であり、「何のために、誰のためにやるのか」という、根本的な動機を強く意識できるかどうか、だろうと思う。
業態は異なるし、売り方も全く異なるけど、意識はマネできる。マネできるところはしていくべきだろう。セブンイレブンはできないけど、自分にだってその数%だったらできるかもしれない。おこがましくもそんなことをちょっとだけ考えた。

本の内容でいえば、前の本とほぼ一緒であることと(どちらも新刊で買っていたら、ちょっと「ん...」と思うかもしれない。ケチな性分なもんで...)、成功事例はふんだんにあるけど、おそらくそれ以上にある「失敗事例」が見られれば、より身近に感じられてよかったのかなあ。なんてスケールのちっこいことを考えたりもして。

余談。
もちろん自分のセブンイレブンを利用することはあるけど、コンビニを「選ぶ」ことはなく、自分にとっては「立地」が最大且つ唯一の基準だったりする。特別に「セブンにいかなきゃ」ってポイントはないんだよね...本で言われているほどには。

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