2012/03/19

かなりスッキルします!読むだけでも変われる。


『いやな気分の整理学』岡野守也
[10/46]Library
Amazon ★★★★☆

K-amazon ★★★★★

世の中に心理学、自己啓発本、数あれど、本書の「論理療法」に敵うモノはないんじゃ?って思えるほどです。著者も言っていますが、「論理療法」ってカタクルしい、モノモノしいイメージを想起させる和訳ですけれど、内容は至ってシンプル。こんな「解決法」があるんだー、って素直に沁み込む感じです。

単純化して言うと、「嫌な出来事」が起こって、「嫌な感情」が内側で湧き上がる途中に、「考え方」というステップが存在する、というもの。そのステップを根こそぎ変えるようにすれば、感情をコントロールできるかもしれない、というものです。
ポジティブシンキングとはちょっと違う。間に入る「考え方」が、論理的ですか?役に立ちますか?っていう問いを続ける。
人間は完全なものではないのに、「完全」だと考えてしまってませんか?
否定されたのは、自分の人格ですか?
恨みを持って生きていくことで、何かが変わりますか?

本書でも繰り返し出てきたフレーズですが、刷り込まれた感じがあります。もちろん、一度根付いてしまった、ネガティブな考え方、というのは払しょくするのは簡単ではありません。が、努力次第で変えることができる、というのは、前向きになれる重要な要素となり得るのですね。

そして何より「現実的」だと思ったのが、この論理療法を試みて成功したかのように思えても、「揺り戻し」があるかもしれない、という記述です。世の中が、人間が完全ではないのだから「論理的に考えると」また同様のスパイラルに陥る可能性もあるわけです。この方法が「完全」ではない、ということ。
そんな時は、また繰り返せばよい、という、至ってシンプルな説明。シンプルなんですが、これって真実ではないかなあって思います。もし「再発」してしまったら...って考えるよりも、そうなったらもう一回、って考えられるのは、これもかなりのプラス要素なんですね。

気持ちの問題は、本人にしか分からない難しい事項だと思いますが、その感情を「健康な否定的感情」と「不健康な否定的感情」に分ける、というのも実践する価値があることだと感じます。「いやな気分」を区別する、本人の気持ちによって整理する、ということ。文字にすると難しいですが、「心配」する感情から次の行動を考えるのと、「不安」で動けなくなってしまう違い、そんな区分。

この手法は「セルフケア」の方法として活用されていいですね。本書を手元に置いておくだけでも違ってきますが、すぐに自分の中で実践できる方法です。立ち止まって「考える」ことを実践すればよいのだから。


【ことば】...考え方を整理して気分を整理する、すっきるさせる、「気分の整理学」として、ごく一般の方に使っていただける...

考えてみればそうなんです。「病気」を治すという手法、それだけに特化しているわけではない。何か煮詰ったとき、迷ったとき、そんなときに使える「考え方」なんですね。「論理療法」という名称が邪魔していますが、シンプルで実践的な「考え方の整理法」であります。

 いやな気分の整理学―論理療法のすすめ (生活人新書)


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本読みサラリーマン
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