- サラリーマンのための「会社の外」で稼ぐ術 複数収入獲得マニュアル (朝日新書)
- 発売日: 2010/01/13
『サラリーマンのための「会社の外」で稼ぐ術』柴田英寿②
[3/159]BookOff
Amazon ★★★★☆
K-amazon ★★★★☆
「週末起業」や、アフィリエイトなど、少しずつ「副業」がハイライトされるようになってきているが、まだまだ日本企業の「閉鎖的」な環境(副業禁止)や、日本人の労働に対する考え方は、保守的だと感じる。自分もその一人ではあるが、ここ最近、周りを見てみると、「複数の顔」を持つ人が増えてきているのは事実。器用ではない自分は憧れはするものの、「できるのか?」という不安のほうが強い。
著者は、大手電器企業の社員でありながら、実名で「会社の外」で活躍する方。そういう環境(本名で活動)だから、という部分もあり、「本業」とのバランスや、時間の使い方、など人間関係的に配慮すべき注意点も書かれていて、そういう意味では、非常に「現実的」なマニュアルである。
テクニック的には、リスクなく始められるアフィリエイトなどのネット系で始め、セミナー講師等の週末活動、株取り引き、不動産投資、というのが「順番」であると説く。確かに「ネット系」はリスク少ないけれどもね。これだって「簡単」ではないのだ。いずれの段階においても「金を稼ぐ」こと「だけ」を主眼に置いたのでは、はたしてどうなるか...という気持ちもある。本業も一緒だけれどね。
本書にあげられた事例では、本業にも役立つ副業をしている人(本業に関する知識が増すような活動)、逆に本業は「時間を売る」ということだけに充てる人、いずれも登場する。単なる副業マニュアルではなくて、いろいろな環境の人が、どういった気持ちから「会社の外」の活動を始めて、そして「続けて」いるのか、その心理も含めて興味深い。(もちろん、「金」だけの人も少なくない)
置かれた状況はもちろん人それぞれだけれども、この分野には少なからず興味を抱く。自分の可能性、というとかっこいい言い方だけれども、会社がすべてではないし、会社への依存度が高すぎることも今やリスクの一つであるだろう。一方で、そこで身につけれらることもある。要はバランスなのだろう。
そして、著者が繰り返し説かれているように、「続けること」の大切さ、これがキーポイントだと確信する。特に何の後ろ盾もない「副業」に関しては、続ける力が大事だと思う。最初からすべてうまく回転することなどあり得ないし。継続しながら、よりよくしていく努力も重ねる。アフィリエイトだなんだって、こちらも工夫と努力なしにお金が舞い込んでくることなんてあり得ない話だよね。
そして、「運」というのも大事なファクターだと思うけれども、これもその前提として「続ける」こと、があるんだろうと思う。信じて続けていればきっと...そう思ってやれば何かがいつか、形を作ることができるのかもしれない。
ここに書かれていたことは、短期的なテクニック、よりも自分の人生を考える際の「考え方」だったりするような。サラリーマンという立場なれど、自分で切り開いていく道はある。それは属する企業の中だけの話ではない。
【ことば】「会社の外」でも稼いでやろうという発想は、一日を有意義に使っていい人生を作っていくきっかけになるものです。さあ、明日から始めましょう。
「明日から始める」ことが第一義。そしてどんな形であれ、「続ける」ことがポイント。続けていれば見えてくるものもあるはず。著者のような「大物」になれなくても、自分の身の丈にあった「成功」はあるはず。
【書評家のご意見】
本書の書評、見つけました!いろいろな意見、読み方があってもいいですよね
Cafetish's Blog
私の通勤読書メモ
サラリーマンのための「会社の外」で稼ぐ術 複数収入獲得マニュアル (朝日新書)
0 件のコメント:
コメントを投稿