『ビジネスの”常識”を疑え』遠藤功
[9/57]Bookoff
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K-amazon ★★★
自分がビジネス本を読んでいく中で何を見出すのか。それは「ビジネスの常識」を知る、それから小さくても何か「ヒント」を見出してそれを自分の環境にアレンジする、ということだと考えている。まずは「知る」ことから始まる、というのは間違いないだろう。本書もそこは一致している。タイトルは「疑え」だけれど、まずは「知る」ことをしないと始まらない、ということは充分に説いているし、そもそも「知らない」とこの本の内容は咀嚼できないだろうね。
「IT化が進むと紙がなくなる」「中国が世界の工場になる」「よい商品なら売れる」...
そんな常識をアタマっから信じることはしないように、という「逆側から見る」ことの大事さが書かれている。読み始めてからは、最初は「痛快」だった。中頃で「飽き」が...
なぜなんだろう。「このセオリーは本当にそうなの?違うでしょ?こうでしょ」という各項目の進展に対して、
「A=Bではなく、A=Cである。」という内容に、「A=C」というのを「疑う」ことはしなくていいの?という反発が最初にあった。でも著者は「A=Cという見方もできるので、A=Bしかない、とはけして思わないように」という書き方。う~ん、どうも「先生」口調に抵抗があるのかも...
いや、多分ね。「常識を疑う。A=Cという考えもあるでしょ」という内容が、ある意味「常識」の枠内なんだね。残念ながら「A=B」だけを盲目的に信じるほど、自分は若くないので、ある意味「違った見方」をするようになっている。だから書かれている「常識ではない見方」が既に自分の中ではある程度「常識」なのかもしれない。つまり「あーそんな見方もあるんだねー」が少ないんだね。
ま、でも、「常識を疑う」=「自分で考える」というこが著者の考えの根底にあるので、そこは自分の考えとブレていないし、すーっと入ってくるものはあった。「気づき」がなかっただけで「確認」はできたかな。
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