『ペルソナ手法の教科書』Steve Mulder,ZivYaar
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UCD=ユーザー中心設計、というKWは最近特に気になっているポイント。さらに「ペルソナ」というKWも1年前くらいから「興味」レベルで持っている。ただ、あまり業界関係者との話に登場しないし、書籍等で目にする機会もなく、「実際に自分で」という段階までは到達していない。
ペルソナ=対象となるWebサイトの典型的なユーザー像を作る。活用する。その「ペルソナ」だったらどう考えるのか、その「人」に使って欲しいと思えるツールであるのか、デザインであるのか。確かに不特定多数を対象に「最大公約数」を狙って成功するレベルではなく、また実は「最大公約数」っていうのも感覚値にすぎない。明確なユーザー像を「生み出す」ことでなにか明確な「戦略」が見出せる気も...
けども、当然ながら「ペルソナ」誕生にむけて集約するフローがなかなか難しい。「アメリカ」とはいえ、ここまで細かくそのプロセスについて記述された「教科書」はそうそうないと思う。
逆にみれば、(翻訳されているもの、ということもあるが)結構回りくどくて、なかなかその内容が進展しない、という「読みにくさ」は正直あった。また、ペルソナの作り方、生かし方という「手法」に偏っている(「教科書」だから仕方ないかもしれないけど)傾向があり、本の最後のセンテンス『ユーザーは常にペルソナ手法のお手本となるのだ』というのは、若干本末転倒な気もする。
本来はこれはあくまで「手法」であるので、根幹にあるのはUCDであるはず。テクニックのフローが多いことにより、多少途中で「ん?今何について読んでるんだっけ...」という気になりかねない。イッキに読むべし。一番よいのは、UCDなり「ユーザーオリエンテッド」なり、そこをハラに落とした上で、この「教科書」を読んだらよかったんだろうな、と思う。自分にはその「本質」がまだ充分に備わっていないので、手法の教科書が上滑りしてしまったのかもしれない。
ただ...いずれにしても「供給者視点」は限界にあるかと実感している今、この手法を使ってみるかどうかは別にして、「そちら側」に視点を移さなければいけないことは確か。まあ、「供給者視点」で成功しているところもあるけれどもね。
「お客さまを知る」これは対面販売だろうと通信販売だろうと、変わらないこと。アプローチが違うだけ。できない、のではなくて、やらない。そこにつきる。やる。それだけ。
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