2010/04/07

「時代」感覚が...


『究極のマーケティングプラン』ダン・ケネディ
[4/53]Liberary
Amazon ★★★★
K-amazon ★★

久々に「売る」ことを全面に打ち出した内容の本。なんとなく最近は目線を変える、という目的もあって、「周辺」の本を読むようにしてきたが...これはこれで「あり」なんだと思う。
前半で、「タダで広める」箇所で、「慈善団体に寄付する」とかあったのはなんとなくイヤな感じがしたし、「今はそれ広告代理店の(有料の)メニューになっちゃってるよ」とかあったし、コールセンターのアウトバウンドがいかに効率的か、を説いていたり。「前書き」で監訳の”あの”神田さんが書かれていたけれど、
「1991年の刊行であるけれども、今の日本で通用することがヤマほどある」という感覚には最後までなれなかった。どうも「手法」に偏りすぎていて(そういう手法も必要な場面はあるけれども、それらがあまりに「現実的」ではない)、且つ、いかにも「アメリカ的」であったりして...
「マーケティングはアメリカに学べ」というのがなんとなくセオリーっぽく言われているけれども、自分としてはどうも消化できないでいる。「アメリカで流行ったから」っていうのが通用しない例がいくらでもあるし。いいものはマネする、そこにも本質を見極める「目」が必要、という基本原則は確実にあるかと思う。特にメールオーダー、通販は土壌自体が異なるので、「本国」と同調することがベースという考え方には懐疑的。
あくまで「参考」レベルで読み進めていたけれども、自分の信条と合致することはあった。曰く。
「お客さまを、1件とか1社とかそういう言葉を使っていたら、その感覚が広がる、伝わってしまう」という点。本書では「トータルカスタマーバリュー」という言葉で説明されている。これは「通販」とくにリピート型で実施するにあたっては基本、かもしれないけれども、意外にハラに落ちていない人も多いのかも。
そして、「広告代理店の選択」。これは「現在でも通用する」部分。逆に考えてみれば、20年も前から「広告代理店」の体質は変わっていないんだなあ、ってシミジミ。プロとして任せるに値する会社、人物を選ぶこと。これはいつの時代も「課題」なんだね。

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