- 40代にしておきたい17のこと (だいわ文庫)
- 発売日: 2011/04/09
[10/132]bk1
Amazon ★★★★☆
K-amazon ★★★☆☆
書店の棚で見かけて、そのタイトルが気になっていたんだよなあ。まさに「その年代」の半ばに差し掛かっており、「今」しかできない、「今」やるべきこと。これらはいつの世代においても、それぞれのステージでそれぞれ課題が生じているのだろうけれども、20代より30代、30代よりも40代のほうが、確実に「切迫」する。残り時間の感覚が、(当然だけれども)大きく変わってくる。自分も5年前とは、その感覚が明らかに異なることを自覚する。家庭の環境もそうだし、社会での環境においても、意識の変化が最も激しい40代を過ごしている。
30代の頃に「40代の意識」を体験することは無理だし、先輩の声を聞いたとしても、「自分のこと」としてとらえるのは困難だ。だから、この手の「年代」ものの本については、はっきりした「正解」はありえない世界であり、解を求めるというよりは、「承認」を求めるものなんじゃないかと思う。つまりは...「こんなことで悩んでいるけれども、他の同年代もそうなんだなあ」とか「こっちの方向に進みたい。でももう40代だ。我慢すべきなのか冒険すべきなのか」とか。実は「年代」の問題ではないところにポイントがあるのかも、だけど。
本書の中でドキっとしたのは、「40代は家族とつながる最後の10年」というコラム。「上の世代」との従来のような「つながり」はラストチャンス、そして「下の世代」も10年後は当然に今とは違う「つながり」の形になっているはずだ。やっぱりさー...「不惑」なんてのは、逆説的な意味合いなんだろうなあ。「惑い」を生じる場面はこれまでとはケタ違いにやってくる感じだ。そして「一族」を意識するのもこの世代になってから。重い...重いけれども、これが生きる意味なんだろうし、これまで施しを受けた身として、お返し、貢献、を、世代間を通じて、そして社会に対して実施していかねばならない。これが「生を受けた意味」であるのであろうから。
まあ、実際のところ、「現役世代」として社会的にも頑張れるのは、この世代が最後でしょう。50代は、この10年の過ごし方の「勢い」次第なのかなあ、ってイメージもあるし。仕事、家庭、その他諸々、責任だけじゃなく、自分が行動しなければいけない場面もあるし、悩む場面も当然あるだろう。
よくありがちな「自分史を書いてみる」とか「メンターを見つける/メンターになる」とか、このタイトル通りから得られるイメージぴったりのコラムが続くが、自分としては、肩肘張らず、自分らしく、過ごしていければいいと考えている。ここから無理に軌道修正しても焦るだけだし。
人生を1日に例えると、多分今は13時代だと思う。まだ昼だし、素敵な夜を過ごすためにできることも残されている。
【ことば】幸せな人生を送りたいなら、どんなときも「楽しいこと」を選択してください。
現実的には...という言葉でこれまで否定してきた命題です。でもこれからは、これを素直に受け入れてもいいのかもしれません。「~するべき」との板挟みですが、そろそろ「楽しい」の選択する比率を増やそうか。そうだよねー。
40代にしておきたい17のこと (だいわ文庫)
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