2011/07/16

得たのは「何ごとも徹底すること」(だけ)かな

節約の王道(日経プレミアシリーズ)
節約の王道(日経プレミアシリーズ)
  • 発売日: 2009/10/09
『節約の王道』林望
[9/131]BookOff
Amazon ★★☆☆☆
K-amazon ★★★☆☆

まさに節電時代に必要な本!と思って読み始めた(書かれたのは2009年ですので「便乗本」ではありません)。カードやポイントの有効活用などの実際の節約術もあるけれども、祝儀を出さない、とか、飲み会は行かない、とか車は新古車を買う、とか、どちらかといえば、著者の「生き方」を書いてあるのが主流。読み進むうちに、タイトルからイメージするもの=節約テクニック=から少々方向変換します。
...というよりも、著者の個性的なライフスタイル、として読まない限りは、ネガティブなイメージを持ちかねません。飲み会は断る、結婚式の祝儀は出さない、毎日4キロ歩く(これは「健康」であることが何事にも基本になるという意味から)等々、著者が徹底されていることが連ねられているのですが、「プレゼントをもらうと返さなければいけないから、だったらもらわなければいい」とかいうこだわりだったり、「新幹線よりも車のほうが安上がり」という趣味による選択であったり(車がお好きのようです)、それを真似してみようっ、なんてものはひとつもないし、それを探しに読んでいたら不快な読後感になるでしょう。だって、そこにあるのは1個人の趣味の世界であったり、生き方、考え方だけ、ですから。
「飲み会の誘いは断る。それで月数万の節約になる」というのは、そりゃそうかもしれないけれど。「断り続けていれば、そのうち誘われなくなる」う~ん、大学のセンセの間ではそれでいいのかもしれないけど、確かに飲み会参加費はかかるけれどそこから広がる「可能性」をシャットダウンするのもどうかな。古臭いし、杓子定規かもしれませんが、飲み会に一切来ない人に対して、その人個人への関心は持てません(仕事上は別ですが)。
とか、そんなことばかりです。煙草が相当お嫌いなようで、その部分は(本なのに)激情しているのがわかるような文章だったり、「カードでマイレージ貯めてます!海外往復できるほど貯まってます」って、どれだけ買い物してんだよっ、だったり、電車vs車の料金比較で、電車の場合には弁当代をいれちゃったり(車好きですから、車のほうが安い、という結論ありき)。そこはもう「節約」の世界でもなんでもないし、ましてや「王道」でもありません。正直、タイトルのことは忘れてましたね、読み終わるまで。
あくまでも「エンタメ」系の本としては読めます。節約は身の丈を持って。無理して節約しても苦しんでそんなことをしてもあまり意味がないと思いますね。何ごとも「余裕」があると、新しい知恵が生まれてきたりするものです。そして「無駄」にも意味があるんだよね。「無駄」は全部なくせばいい、というものではない。論理だてていえることではないと思いますが、余裕と無駄あってこそ、豊かな人生だと思いますね。

【ことば】世の中の人たちは...好きなだけ食べて、たばこを...吸って、夜中まで飲み歩く。そんなことをやっている間に、死神は着実に...近づいているのです。

確かにそうですね。でももしかしたら「幸運の女神」も近づいているのかもしれません。そういう場にいなければ出会えない女神もいるんではないだろうか。

節約の王道(日経プレミアシリーズ)

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