2009/06/23


[地頭力を鍛える](67/BookOff)

AMAZON ★★★★
K-amazon ★★★

以前に、同じ著者の「次」の著書『いま、すぐ始める地頭力』を読んだときに、結構面白かった。
同じテーマの、そもそもの「1冊目」ということで(続編がでるくらいだから相当)期待して読み始めた。

が、「同じ本を読んでしまっているのでは?」というくらいに「違い」
がなく、特に新しい点もなく、『いま、すぐ~』の方が面白かった
なあ、という印象。

「結論から、全体から、単純に」という思考プロセスの大事さを
説いているが、そもそもこの本自体が非常に難解な書き方を
されていて、なんだか説得力がないように感じる。

本書の「副題」にも書かれているが、
ここに(『いま、すぐ~』よりも)個人的に非常に興味を感じる「フェルミ推定」
のことが詳しくかかれており、それにも期待をもったが、その説明に
終始しており、またそれが万能であるかのような書き方には少々...

ちなみに、「例題」として出されている
「日本に電柱は何本あるか」
というフェルミ推定については、自分なりの考え方でかなりの近似値を
出せた。自惚れではないけど、多少はこの考え方が定着しつつあるのかも
しれない。

所謂「ロジカルシンキング」に対して、ここでは「それだけではなく、新しい
ものを創造するには「直観力」も必要」という考え方は、それなりに響いた。

また、そもそもの大前提としてあるべきは、「知的好奇心」である、ということ
そして、それは「知識への好奇心」ではなく「問題解決への好奇心」であるべき、
という点は、自分に置き換えてみても、
「恐れ入りました」
と刺さったポイントである。

「枝葉を切り捨てる」とか「場合によっては正確性よりも時間が優先される」
というのも、現実的には「あり」で、困難であるが、超えなければならない点も
いくつか見出せたのは収穫。

「検索エンジン中毒」「コピペ思考」という、ともすれば陥りがちな「症状」も
紹介されていた。時々自分でも注意しなきゃね。

こう書き出してみると、結構「よいこと」もあったりした。
う~ん、★も1個追加かな...

0 件のコメント:

コメントを投稿

Twitter