[朝令暮改の発想](99/AMAZON)
AMAZON ★★★★
K-amazon ★★★★
セブン&アイの会長にして、この現場感覚!すごいです。やっぱり必要なのはこの「現場感覚」なんだよねー。ここ最近(やっと、ですけど)所謂コンサル本よりも、実際の経営者の書いた本が面白いと感じるようになったのは、臨場感、だったりする。
「明日の顧客は、昨日の顧客と同じではない」という、変化の激しい現在の環境の中で、
「『顧客のために』ではなく『顧客の立場』で考えよ」という著者は、
「経営は心理学である」と言い切っている。
この言葉は深いなあ、って以前読んだ本でも思っていたのだけれど、「こちら(売り手)の都合」を押しつけてどうにかなる時代ではない、という意識は、そこまでは共有しやすい。じゃあ、どうするか、ということろで「顧客のために」というところまではたどり着けるんだけど、「顧客のために」ってつまりは「売り手」視線なんだよね。「顧客の立場で」難しいけど、意識はしてみよう。同じチーム全員がそういう意識を持たないといけないね。
考えてみれば、コンビニはその姿を常に新しく、時代に即したものに変えていることにいまさらながら気がつく。その先導的立場が、まさしくセブンイレブンなんだろうと思う。
そもそものコンビニ設立もそうだけど、公共料金の収納代行、銀行ATM、そして弁当の味にも相当に(おそらくわれわれお客が想像する以上に)こだわっていて、つまり常に進化、変化していて、おそらく「動いていないと死んでしまう」のだろうと思う。
この意識が必要なんだと思う。すべての仕事に対して。仕事だけじゃないかもしれないね。すべての出会う出来事に対して。
「運をつかむためには、、それを呼び寄せるような考え方や行動を無意識にとっていたのかもしれない」まさしく。たまたま偶然に幸運に恵まれたようで、成功している人は自分から幸運が存在するエリアまで積極的に足を伸ばし、アンテナを張って(著者は「フック」という言葉を使用)それを掴まえているんだよね。それを幸運と思えずに通りすごしている人も多数いるにもかかわらず...
まずは可能な限りやってみること。努力あるべし。
最後に面白かった「直言」を紹介。
「本を読みながら傍線をひくなら「反対意見」に引くべし」
同感できるようなことに線を引いても、そもそもその考えは自分ですでに持っているのだから
発展は少ない。安心感を得ているにすぎない。
それよりは反対意見に線を引いて(意識を向けて)、「なぜ反対なのか」「どこが異なるのか」を考えていくほうが大事...
なんか(本の線だけじゃないけど)、普段の自分を見られていて指摘されているよな気がして...
かなり面白かった。刺激的です。
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