[仕事は5年でやめなさい。](93/BookOff)
AMAZON ★★★★
K-amazon ★★★
タリーズコーヒーの松田さん。「すべては一杯のコーヒーから」については、複数の人からの紹介や書評などで目にすることが多く興味をもっていた(まだ読んでいない)が、敢えてこちらの本を先に読んでみることにした(より今の自分に近いことが書いてあるかなあっていう期待込め)。
全体から感じられるのは、どうも「若い人」たちに受けそうな..という印象で私のような「未来の幅が狭い」中年には直接的にビビッとくるものは少ない。が、「コンサルもの」(所謂現場を知らないコンサルタントが書いているビジネス書)とは異なり、明らかに著者自身が、自分の体験、経験から書いているなあ、という空気が全体にわたっていて、例えば、「些事を磨けば本物の力がつく」とか「塵の山からチャンスを見つける」とか、経営者然としたモノイイではなくて、地道に愚直に現場で仕事をしてきた著者の姿には、共感を感じ、また生々しい言葉として受け入れられた。
読後には、「とにかく目の前のTODOを実直に、丁寧に、考えながら(←ここがポイント)、楽しく、やっていくこと」、これが大きなことにつながる、ということが強く感じられたのは間違いない。
一見衝撃的なタイトルは、つまりは「5年という期限の中でひとつの仕事をとことんやり遂げて、次のステージに進むべし」という、まあ、(素直ではない私のような人間には)想像できる意味合いだったりした。
ただ、例えば大きな悩みを抱えた状態で読んだとしても、ここから何か起爆剤となるようなヒントが得られるわけではない、というのが率直なところ。ある程度安定した気持ちの中で読めれば、多少なりとも響くんだろうけど。
「読み物」としては物足りない感じや、文の流れがイマイチ読みにくい(偉そうなことを言っていますが...)けど、「コンサルもの」よりは圧倒的によい感じ。「成功者」本が最近面白いかもしれん。今後(読む本は)そちらにシフトしていこうかなあ...
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