2009/09/30


[餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?](103/BookOff)

Amazon ★★★★
K-amazon ★★★

ちょっと前に読んだ「さおだけ屋」と、カテゴリー(会計学の入門書)がダブるのは偶然。単に「どこかで見た記憶のある」タイトルに惹かれて読んでみた。
突然社長になった女性と、会計士の「ストーリー」で、社長が会計と、それを基にした経営手法を身に着けていく、というもの。以前に(といっても4,5年前だけど)簿記の基礎から勉強したことがあり、用語くらいはなんとかわかるレベルで読んでみて、「簡単に理解できる」という内容ではない。タイトルからしても「初心者」向けに書かれているようであるが、ストーリー自体があまり面白くないのはともかく、結局は「易しくない」内容だと思う。ただ、一般の入門書よりはとっかかりやすく、また、会計の必要性を「会計学」ではなくて「経営」という視点で捉えるべき、という主題は共感できる。

おそらくは、世にある「マンガで理解する入門書」と、専門的なそれとの中間を狙ったのか...でもなんか中途半端な印象。会計学をこれから学ぼうとする人はこれを読んだとしても、改めて「入門書」を最初から読む必要あり。表紙にも書かれている『読むだけで「経営に必要な会計センス」が身につく本』というレベルではよいかもしれない。

タイトルが非常に魅力的な分、内容が「んん?」って感じに思えちゃう。って以前にも感じた本は何冊もあったけど。少なくとも自分自身、「も1回会計の勉強をしてみようかなあ」という動機付けにはならず...(そんな期待もなかったけど)

2009/09/29


[あたりまえのことをバカになってちゃんとやる](102/BookOff)

Amazon ★★★★
K-amazon ★★★

以前にも何冊か読んで、結構「お気に入り」の著者の本で、またこれについては新刊のときに新聞広告で「買っちゃおうか...」と悩んでいた本(結果として思いとどまり、BookOffで購入)だけに、期待度は高かった。

小宮さんの本は、読み進めていくうちに(またこれが読みやすいんだよね)どっかに「ささるもの」がでてくるんだけど、この本に関しては、最後まで「ささる」前に読み終わっちゃった感じ。
タイトルにもあるように「あたりまえのことをバカになって(=真剣に)ちゃんとやる」ことはとても大切。イヤだと思うこともやらなければならないのが仕事、人生。そこでイヤだと思いながらとりあえずやるのと、何がしかの意識を持ってやるのでは、「その後」につながるかどうか、大きな違いになって表れることだと思う。そこは共感(といっても前著でも同じようなメッセージはあったので今回「新規」獲得ではない)。
成功は準備をしていないとつかめない、チャンスは均等に与えれらるけど準備をしている人だけが掴むことができる、等々フダン(普段、不断、どちらでもよい)の努力の積み重ねがまさしく必要だね。それはとても大事なことなんだけど、大抵のこの手の本に書かれていることだし、直接的に言われる(書いてある)よりも、例えばセブンイレブンの鈴木会長の「これまでやってきたスタンス」を読んで間接的に感じるほうが刺激的だったりする...ひねくれてきたかな。

これまでの小宮さんの本とはちょっと違って、著者自身の経歴や実行していること、信じていることをベースに書かれていて本全体のイメージが、あくまでも小宮さんのものであって自分に重ねることが難しい、と感じてしまった。ちょっと残念...

2009/09/28


[さおだけ屋はなぜ潰れないのか?](101/BookOff)

AMAZON ★★★★
K-amazon ★★★★

一時期かなり話題になった会計士の本(もう4年も前のことかと思うと...)。「今さら」という感じがしないでもないが、今読んでみて、それなり、に面白かった。
標題「さおだけ屋が...」の答え自体にはあまり大きな意味がないけど、そういう観点を持つ、そういう意識を持ってモノゴトを見る、という姿勢は絶対に必要だと。

AMAZONの書評を見ると両極端に分かれているようだけど、自分としてはすらすら読めて、それなりの気づきもあって、充分に読む価値はある本だという評価。
確かに「これから会計学を勉強しよう!」という人には物足りないでしょう。でも、そんな意気込みの人はこの本のように「優しい入門書」でどうこうなるって、考えること自体が間違いでは?
思えば5年前に「簿記」にトライしてみた。けして「その道」でどうこうしようということではなく、(本書にも期せずして書かれていたが)「数字を見るセンス」を少しでも身に着けようという考えのもとに。短期間の勉強で資格はとれたけど、そしてその後もうひとつ上のレベルに挑戦したけど(こちらは「落第」)、けして数字に「強く」はなっていない。けど、数字を見る「ポイント」については(まだまだ不十分とはいえ)勉強以前に比べれば格段にあがっているといえる。

会計士である著者が言わんとしているところは、数字に強くなる、のではなく、数字を見るセンス、つまりポイントをどこにおくか、そういう「目」を持てるようにする、ということかと思う。会計士になろうという人以外は、「会計学」はあくまでも手段である(会計士でもそうだけど)。ここが飲み込めるかどうか、自分の「目」を養う手段として「会計学」のさわりを知る、っていうことが大事なんだろうね。

最近は、自分の収集した集計表をじーっと眺める時間をとるようにしている。わからないながらも、間違っている可能性がある中でも、そこから何か見えてくるものがないか、集中してみていくと、なんとなく数字が「語る」ような気がしてくることがある(ホントです)。「その域に達した」とかどういうことではもちろん無いけれども、真剣にやっていれば見えてくるものは必ずあるんじゃないかと...これは「会計学」だけではないけど。

この本からなにか抜粋して使う、ということではなく、ここから何か「モノゴトの見方」のヒントが得られるかどうか。そんなスタンスで読むと、結構面白い。



2009/09/27


[人を動かす](100/AMAZON)

Amazon ★★★★★
K-amazon ★★★★

「古典」的な位置づけで、初版は1936年(改訂半1981年)というから70年も前!という衝撃的な事実。なぜ「衝撃的か」というと、現在の目の前にある問題に置き換えてもまったく違和感がないから。つまりは「人を動かす」にあたっての問題解決策は70年間変わっていないってことか...

という感じで、「古さ」はまったく感じないし、これまで読んできた「現代の」自己啓発本、特に「チームビルディング」や「マネジメント」系の書物については、結局この「古典」に書いてある以上のものは見出せない、この古典を超えられていない、ってこと。多くの書評にあるように、「これ一冊で」とか「本質をついている」っていう評がまさに当てはまって、これ以外の自己啓発本は読む必要がないかもしれない。

特に新しい発見はないけれども(これが意味することは、これ以降に書かれたほかの本に同じようなことが書かれている、ということ)、つまりは、
人を(自発的に)動かすためには
・笑顔を忘れない
・人の立場に身を置く
・思いつかせる
・期待をかける
といった、「策」ではなく「信じる」ことが重要かつ唯一の道筋であり、それはビジネスだけではなく、
結婚生活においても、こどもの教育についてもまったく同じである。という極めて当たり前の「原則」論なんだけど、その当たり前を実行できているのかどうか、自分に問うてみた時に断言できるのか?自分にはできない部分がある。

読んだ瞬間から、「すぐにでも実行してみるべし!」という瞬間的なものはないけど、ジワジワくる。読んだ後に、ジワジワくるような本はそうそう出合えない。これが「名著」であり、50年以上読まれている所以なのだろう。

2009/09/25

(仕事上で)開いた楽天市場で、
「楽天ブックス ポイント5倍!」
を見つけてしまった。28日まで...

買ってしまった...
昨日AMAZONで買ったばかりなのに。

弱いね...

2009/09/24

いよいよ「大台」に向けて、(ペースは想定よりも遅いものの)あと少し、まで来た。
結果として、その分の本が部屋にたまっている状態に...
どうしよう。Bookoffで買ったものは再販できないよなあ...
以前に調べたけど、「交換」できるような場所を探すか、誰かに上げるか...
捨てる?なんだかそれは気が引ける(貧乏性か)...


2009/09/22


[朝令暮改の発想](99/AMAZON)

AMAZON ★★★★
K-amazon ★★★★

セブン&アイの会長にして、この現場感覚!すごいです。やっぱり必要なのはこの「現場感覚」なんだよねー。ここ最近(やっと、ですけど)所謂コンサル本よりも、実際の経営者の書いた本が面白いと感じるようになったのは、臨場感、だったりする。

「明日の顧客は、昨日の顧客と同じではない」という、変化の激しい現在の環境の中で、
「『顧客のために』ではなく『顧客の立場』で考えよ」という著者は、
「経営は心理学である」と言い切っている。

この言葉は深いなあ、って以前読んだ本でも思っていたのだけれど、「こちら(売り手)の都合」を押しつけてどうにかなる時代ではない、という意識は、そこまでは共有しやすい。じゃあ、どうするか、ということろで「顧客のために」というところまではたどり着けるんだけど、「顧客のために」ってつまりは「売り手」視線なんだよね。「顧客の立場で」難しいけど、意識はしてみよう。同じチーム全員がそういう意識を持たないといけないね。

考えてみれば、コンビニはその姿を常に新しく、時代に即したものに変えていることにいまさらながら気がつく。その先導的立場が、まさしくセブンイレブンなんだろうと思う。
そもそものコンビニ設立もそうだけど、公共料金の収納代行、銀行ATM、そして弁当の味にも相当に(おそらくわれわれお客が想像する以上に)こだわっていて、つまり常に進化、変化していて、おそらく「動いていないと死んでしまう」のだろうと思う。
この意識が必要なんだと思う。すべての仕事に対して。仕事だけじゃないかもしれないね。すべての出会う出来事に対して。

「運をつかむためには、、それを呼び寄せるような考え方や行動を無意識にとっていたのかもしれない」まさしく。たまたま偶然に幸運に恵まれたようで、成功している人は自分から幸運が存在するエリアまで積極的に足を伸ばし、アンテナを張って(著者は「フック」という言葉を使用)それを掴まえているんだよね。それを幸運と思えずに通りすごしている人も多数いるにもかかわらず...

まずは可能な限りやってみること。努力あるべし。

最後に面白かった「直言」を紹介。
「本を読みながら傍線をひくなら「反対意見」に引くべし」
同感できるようなことに線を引いても、そもそもその考えは自分ですでに持っているのだから
発展は少ない。安心感を得ているにすぎない。
それよりは反対意見に線を引いて(意識を向けて)、「なぜ反対なのか」「どこが異なるのか」を考えていくほうが大事...

なんか(本の線だけじゃないけど)、普段の自分を見られていて指摘されているよな気がして...
かなり面白かった。刺激的です。

2009/09/21

「シルバーウィーク」前に、大台「100冊」をもくろんでいたが...
現在「99冊目」に取り組み中。
少しずつ、少しずつ遅れてきているのが、う~ん...

このままでは「下方修正」の「150」も危うい...
んー...集中せねばっ

2009/09/18


[自分らしいキャリアのつくり方](98/AMAZON)

AMAZON ★★★★★
K-amazon ★★★

同じ高橋俊介さんの本『キャリアショック』が素晴らしかったので、今回もかなりの「期待大」で読んでみた...が、少々期待はずれ...
「仕事ばかりしていると仕事に必要な能力が身につかない」
「辺境の仕事・辺境の組織がキャリアを強くする」
「若いうちは『ワークライフバランス』をとることではなく、「ワーク」に集中すべし」
...等々、多少なりとも「響く」ことも書いてあるんだけど、そもそも誰(どこのポジションにいる、とかいくつくらいの、とか)に向けてのメッセージが書かれているのか、非常にわかりにくい。最大公約数的な構成になっているのか、どこを読んでもあまり自分に置き換えて感情移入することができなかった。

また、44のキーフレーズごとに章立てされているんだけど、個人的にこういう構成は読みにくい。短い章で完結するパターンはそれぞれを読むのは簡易なんだけど、1冊の本を通して読む、という観点からは流れが一定でなく、「ここまで一機によんじゃいたいっ」っていう動機が生じにくい。まあ、これはあくまで「個人的」だけど。

「キャリア」がメインテーマであり、イメージは「ワーク」に比重が高いかと思っていたが、結構「ライフ」についても書かれていた。いわゆる「ワークライフバランス」っていうキーフレーズは自分として意識したことはないけど、「若い頃」のように「ワーク」比重が高い生活はやはりどっかで歪が生じそうだ。そんな意識をもたらしてくれたことは有益だったかも。
いずれにしても、若い時分は、わき目も振らず働くべし。実体験としても少しだけ理解できるこのポイントについて、この本に書かれていることを少しずつ自分の周りの「若い」人たちに伝えていきたい。彼らがこの本を読んでも理解はできないだろうけど、それが多少なりとも私のミッションかもしれない。


2009/09/17


[会社に人生を預けるな](97/BookOff)

AMAZON ★★★
K-amazon ★★★★

タイトルは過激(「売るため」のネーミングなんだろうと思う)だけど、中身は「終身雇用制度」に対する批判に終始している感が...全体として「リスク」について書かれていて、そもそも日本人は「リスク」についての教育もうけておらず、その管理や捉え方、対処方法を苦手としている。これからは会社が個人を守ってくれる時代ではないので、改めて「リスク」とうまく付き合い、個人としても管理対処方法を意識して考えていくべし。そうでないと潰されちゃうよ。という内容。
偏りと思い込みが随所にあって疲れるところもあるけど、まあ勝間さんの本だし...という感じで軽めの気持ちで読んだ。終身雇用制度の良し悪しは正直自分にもよーわからんけど、実際には(今自分が置かれている環境で)おそらく「終身雇用ベース」なんだろうけど、自分としてそれを意識したことはない(つもり)。「このままでは来年はない」という危機感をもっているし、それよりも「この会社だけしか通用しないものではなく、他でも通用するスキルを身につける。社外のネットワークを構築する」というのは、今のところで働き始めた5年前から強く意識しているところで、おそらくは「会社のために滅私奉公」というスタンスよりも、「他でも通用する~」というマインドで目の前の仕事に臨んだほうが結果はでる、というのが自分の考え方である。なんでこの本の言いたいことは(終身雇用という言葉は置いておいて)かなり共感できるし、自分の考え方は必ずしも突飛ではない、という再確認という点でもよかった。
リスクを回避することを考えるのではなく、リスクとうまく付き合う方法を見出していく。そんなまとめだった。

実はこの本を読んだのは中国・杭州。出張先で読んだんだけど、読み終わった直後のセミナー(中国版楽天=TAOBAOの日本企業向け(誘致)セミナー)で、TAOBAOを運用するアリババの役員がこんな話をしていた。

「リスクを考えて、リスクがあるから実行しない、というスタンスでは何も変わらない。何も進まない。そのリスクを考えに入れた上で先に「思い切って」進むこと、これが最大の重要ポイントだ」

関連ワードは「リスク」だけだけど、なんだか不思議な気がした。この前に読んだ本で「成功はタイミング」みたいなものを読んだけど、たまたま出張に持っていって読んだ本と、その夜のセミナーでのメッセージ。極度の安全運転だけをするのではなく、リスクを背負いながらさらにひとつ上のステージに向かうべし、という暗示なのか...前向きにそう捉えたい。


[天才!成功する人々の法則](96/Bookoff)

AMAZON ★★★
K-amazon ★★★★

外国人著者、そして300ページ超、という「苦手」な分野であったが...
かなり面白かった。
所謂「天才」つまり「成功者」においては、その人の資質、だけではなく、彼らが立つ環境、背景に「成功するための機会」が存在していること、これがひとつの条件になっている。当然に「環境が成功者を作る」わけではなく、その恵まれた環境が巡ってきたときに、それまでに充分な用意・準備ができているかいないかで成功するかどうかが大きく変わってくる...そんな内容である。
また、「数字」に強いかどうか、とその言語の関連性(英語に比べてアジア諸国の数字の読み方は明快である。故、そもそも数字に強い土台がある)、とか「水田」中心の農業がベースであるが故に「米文化圏」は努力家である、とか、確かに「偏った」見方も少なくはないが、「はー、そういう見方もあるんだねー」という気づきや、好機を生かすも殺すもタイミングをどう見つけて掴むか、そしてその時までにいかに時間を重ねて努力した蓄積があるかどうか、ということがあくまでもベースになっている、という点、そしてつまりは「天才は自分ひとりだけで作られるものではない」という結論、これらは結局「なににせよまずは『ただしく』努力すべし」というフレーズが読み取れた。

よく言われるけど、「運」だけでは仮に成功しても一時的なものだし、「運」を掴まなければ社会にアウトプットできず結局「できていない」ことにもなるし。そのタイミングをいかに的確につかむか、それはいかに的確に待ち受けているか、巡ってきたときのために万全でいられるか。
感度と努力。
いまさらだけど、そんなキーワードが浮かぶ。
具体的に何かやってみよう、ということは(この本からは)出てこないけど、久々に「読後感」のよい本でした。

AMAZONではいろいろと書かれているけど、「アメリカの大作」という苦手を克服して、最後までいっきに読めたのは訳者(勝間さん)のおかげだと思う。やっぱり読みやすい。

2009/09/16

12日から15日まで(初の)中国出張に行ってきました。
往復の飛行機内、現地ホテルで3冊読んだんだけど、
上海(中国)からは、Googleブログには接続できず(おそらく「規制」かと)、
UPはできなかった。
明日移行、順次更新していきます。

2009/09/09

先日のPV「大台」についで、昨日には、
訪問者数100ユーザー
を超えることができました。謝謝!

アメブロの芸能人ブログなら、数分(数秒?)でのことだろうけど、自分にとっては結構「でかい」数字だったりする。最初の大台が5ヶ月かかったから「次の大台」は4ヶ月で達成したい!なんてことを考えて、「集客策」をしてみようかと考え中。

今後とも、よろしくお願いします。

さて、「次の大台」である、100冊目にむかって今読んでいる95冊目は、結構「オオモノ」であり、
長編且つ洋物、という苦手なところだったりする...明後日には読了、目標..

2009/09/07


[経営思考の補助線](95/AMAZON)

AMAZON ★★★★★
K-amazon ★★★★

日経ビジネスオンラインのコラムをまとめたもの。こーゆーのの「書籍化」は、つまりコラムが単発で終わっているので1冊の本としての「連続性」はなかなか難しい。それぞれのコラムはとても面白くて読みやすいんだけど、どうもそれが1冊の本になると「続けて読む」ことが出来なくなってしまう...私のスキルの問題?

多分、それなりにスペース(字数)制限があるなかでまとめれらているコラムは、それが故に(制限があるが故に)うまくまとめれらているなあ、というのがあるんだろうね。だから一機に読めるし、面白い。

個別にはそういった意味でも各コラムは面白かったです。
若干、「M&A」だの、って本当の意味での「経営」に即したものもあったので、それは私のレベルを超えていてさらっと流してしまったものもあったけど。

個別の詳細な手法というよりも、「全体の流れ、潮流」をも含んでモノをみていく。そんな視点を身につけるべし(特に「経営」者は、ということ)、書いてある言葉は難しいけど、意外にさらっと読めちゃう感じで、やっぱり「コラム」を読む感覚で、臨むべき本かなあって思う。

著者はボストンコンサルティンググループの日本代表ってことで、すっごい人なんだと思うけど、他の所謂「コンサル本」を書いている人たちよりは、ずっと現場感覚を持っているように思えた。
今自分がやっている「現場」とは接点はまだまだ少ない気がするが、少しだけ参考になったかな。

2009/09/06

4月8日から「計測」開始(GoogleAnalytics入れた)してから、ちょうど5ヶ月で...

1,000 PV到達!

立ち寄っていただいたすべての方に、感謝です。

そのほとんどが「自分」だとは思うけど、それでも自分にとってはおっきな数字だ。
半年続けられただけでも自分にとっては新記録なんだけどさ。

「続けていてよかったなあ」って思った。

うれしいね。ありがとう。

2009/09/04

今読んでいる本で、今年95冊目。「大台」が見えてきた。
手元にある(未読)が、4冊。
つまり、次に買う本が、「100」となる可能性が高い。
さて、何にするかなー。確実に★★★★★が見えるようなものが
いいなあ、と考えちゃうと、なかなか選べない。
なんとか連休前には突破したいな。

2009/09/03


[千円札は拾うな。](94/BookOff)

AMAZON ★★★
K-amazon ★

タイトルは印象的。出たばかりの頃(か?)多分新聞広告か何かで見て、少しだけ気になっていた。
出だしは、「どこにでもあるような...」、途中からは「それ、違うでしょ!」っていうのが増えてきて、後半になって「こんな人がやっている会社、大丈夫かいな?」になって、読後は「読まなければよかった...」に。

人材系のコンサルをやっているらしいが、この考え方でいい仕事が、(この本に書かれているような)「成長」できる仕事が果たしてできるのか?

著者は自分の子供に、「おいしくないものは食べなくてよい」という教育をしているという。それによって「評価」する基準づくりができる人間になるために。また著者自身が、「電車は嫌い」という理由で移動はタクシーを使っていると書かれている。
「嫌いだから」「いやだから」それを避けて生きていっていいのだろうか。好きなことだけやっていればそれでいいのだろうか。やらなっくてはいけないことは、好きなことばかりではなく、またそれが故に「好きなこと」が輝いていくはず。いやなことを避けていて人間的な成長ができるとは到底思えない。
この会社自体も、依頼されても「好ましくない」と思われる案件は「積極的に」断るのだそうな。断ることがまず「ありき」という考え方だそうで。

それでいいの?

まったく相容れない。
BookOffで「105円」で買ったけど、自分にはそれだけの価値も見出せなかった。
もしも新刊で買っていたら、なんとなく「幸運の壺」を買わされたような感覚になるんだろうな、って
そこまで考えてしまうほど。


2009/09/02


[仕事は5年でやめなさい。](93/BookOff)

AMAZON ★★★★
K-amazon ★★★

タリーズコーヒーの松田さん。「すべては一杯のコーヒーから」については、複数の人からの紹介や書評などで目にすることが多く興味をもっていた(まだ読んでいない)が、敢えてこちらの本を先に読んでみることにした(より今の自分に近いことが書いてあるかなあっていう期待込め)。

全体から感じられるのは、どうも「若い人」たちに受けそうな..という印象で私のような「未来の幅が狭い」中年には直接的にビビッとくるものは少ない。が、「コンサルもの」(所謂現場を知らないコンサルタントが書いているビジネス書)とは異なり、明らかに著者自身が、自分の体験、経験から書いているなあ、という空気が全体にわたっていて、例えば、「些事を磨けば本物の力がつく」とか「塵の山からチャンスを見つける」とか、経営者然としたモノイイではなくて、地道に愚直に現場で仕事をしてきた著者の姿には、共感を感じ、また生々しい言葉として受け入れられた。

読後には、「とにかく目の前のTODOを実直に、丁寧に、考えながら(←ここがポイント)、楽しく、やっていくこと」、これが大きなことにつながる、ということが強く感じられたのは間違いない。
一見衝撃的なタイトルは、つまりは「5年という期限の中でひとつの仕事をとことんやり遂げて、次のステージに進むべし」という、まあ、(素直ではない私のような人間には)想像できる意味合いだったりした。

ただ、例えば大きな悩みを抱えた状態で読んだとしても、ここから何か起爆剤となるようなヒントが得られるわけではない、というのが率直なところ。ある程度安定した気持ちの中で読めれば、多少なりとも響くんだろうけど。

「読み物」としては物足りない感じや、文の流れがイマイチ読みにくい(偉そうなことを言っていますが...)けど、「コンサルもの」よりは圧倒的によい感じ。「成功者」本が最近面白いかもしれん。今後(読む本は)そちらにシフトしていこうかなあ...


2009/09/01


[コンテキスト思考](92/AMAZON)

AMAZON ★★★★
K-amazon ★★★★

現在の仕事(通販)において、所謂「ロジカル」な視点からのアプローチに限界を感じつつあり、また実際に「ロジカルではない」ユーザーさんの声を聞く機会があったまさにこのときに読み始めた本が、これであったことに何か運命的なものを(おおげさか?)感じつつある。

「コンテンツ」(という表現を使っているが、これが故に読みづらかった...)の分析思考は、それを使って効率化はできるが、限界はあって、コンテンツが汎用的なものである以上、その効率化にたどり着くことは誰にでも可能なわけで、それが飽和状態になったときには「周りと横並び」が到達点となるだけ(「横並び」になるだけでも、ホントは大変なんだけどね)。それ以上に、周りよりも一歩先に行くには、コンテンツの裏側にある背景、前後関係や文脈といった「コンテキスト」を理解しなければならない...
って、言葉にするとすっごく難しいけど、そこにあげられていた「例」が非常に卑近であり...

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売上が伸び悩むコンビニで、「ロジカルシンキング」により、売上が特に落ち込んでいるサラダと冷やし麺類を削減し、幕の内弁当のスペースを広げた。狙いはあたり、幕の内弁当は飛ぶように売れ、削減したサラダ、冷やし麺類を上回る回転率。が、店全体の売上は落ちた。この「改善」の結果として、来店者数の減少とサプリの売上が減少した...

顧客自身も無意識であるところの、サラダとサプリの関係性が存在するのか...
この目に見えない、数値化できない関係性を見落とすと「全体最適」が計れない危険が生じる...
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なんとなく、「個別最適化」を求めすぎて(ロジカルに考えすぎて)、そこは最適化できても全体最適ができていない今の現状に重なる。この「見えない関係性」を見つけ出すにはどうしたらよいのだろう...
その手法については、後半にずーっと書かれているが、まずは「思考」を変えていく、考え方を「コンテキスト」にする、という「論理=ロジカル」な説明となっていて、そこから先はヒントにもならないレベルで、これは自分で自分の置かれた環境で考えていくしかない、と納得(本を読んで、読むだけでヒントが得られるなんて甘いことはないので)。その「考え方」を垣間見れただけでも結構(自分としては)前進、と考えられる。

自分が「買い物客」だった場合って、ロジカルに動かないもんね。感覚、であったり、そのときの気分であったり、個人単位では数値化できる「経済人」ではないのは、やっぱりあたりまえなんだよね。あたりまえだけど忘れていることって、そして意外に重要だったりすることって、あるんだ、と再認識。

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