[99.9%は仮説](91/BookOff)
AMAZON ★★★
K-amazon ★★★★
軸は「科学」乃至「科学哲学」におかれているが、つまりは「当たり前だと信じ込んでいること」について、「それって本当に当たり前なんですか?」という視点を持ちましょう、ということだと、シンプルに理解。哲学的、心理的な表現のところ(例えば「実在を疑う」とか「時間虚数」とか)は、よくわからなかったし、多分考えてもわからないだろうな、と思ったので軽く読み流したが、大枠として、「固定観念にとらわれずに...」という、自己啓発本によくあるテーマであろう、と思う(ことにした)。
そういう観点からすると、つまり「そういう見方、そういうアプローチもあるんだねー」という見方もできて、それはそれ、結構面白く読めた部類だと思う。
この本にも「例」として載せられていたが、ガリレオや、地動説。これってスケールの違いはあれども、「常識、先入観に縛られてはいけない」ということを体感するのに、最大級いい例だよなあって思う。
他人と話していて話が通じないときは、お互いにもっている仮説が異なるので、それ(異なること)を前提として歩み寄る手法を考えるべし、とか、実はいろんな場面で「フラットから考え直してみる」ことが結構重要だったりする、っていうフツーのことを改めて想起させてもらった。
内容をすべて捉えようとすると(AMAZONにあるように)批判が多くなったりするんだろうけど、軽い気持ちでさらっと読んでしまえば、結構面白い本だと思う。
「ものの考え方から世界の見え方まで、すべてがガラリと音を立てて変わるはず」という扉の一節は、残念ながらわからなかったけども...そんなもんでしょ、大抵の本って。
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