2009/08/26


[仕事するのにオフィスはいらない](89/AMAZON)

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K-amazon ★★★★

「この時代」のワーキングスタイルとして、旧態依然とした「会社」勤めではなくて個人でフリーランスで仕事をしていけるスキルを高める。会社勤めを当然のようにする必要がなくなるかも...
という意味でのワークスタイルの提案。そしてそのワークスタイルを実現するためのツールの活用方法等々。

正直あこがれますね。そんな考え方は私が20代の頃には、ほんのいちぶしかなくて「珍種」だったような気がするけど、これからは当たり前になってくるのかなあ、って現実味は(まだ)感じないけれどなんとなく思ったり。ただ闇雲にそれを推奨しているのではなくて、あくまで「パーマネントコネクティビティ」、つまり仲間や同僚と(ネット経由でも)つながっている、という前提があり、フリーランス=孤独、ということでは断じてない、という旨も主張されているので、内容的にも「薄い」ものではない。

なんとなくわかるし、あこがれのスタイル(のひとつ)ではあるんだけど、40過ぎのオジサンにはやっぱりちょっと抵抗がある。これが正直なところ。これまで仕事上で知り合った方の中にも「独立しました」とか「フリーでやってます」という方は少なからず存在する。が、成功している(詳しくはわからないけど)、または「いきいきとしている」方は、実はかなり少数派。その少ない「成功者」たちに共通していえるのは、彼らが「会社勤め」であった時も、「できる」方であった、ということ。

この本では、あまり強調されてはいないけども「縛られるのがいや」「ラッシュが苦痛」「社内のつきあいがウンザリ」という理由で独立した人は、そうそうフリーになったところでうまくいかないんじゃないの?ってのが私の(今の)正直な感想です。これが10年前だったらどう思うかわからないけど。

「会社勤め」の制限のある中で自分を出していける人間になることが、つまり器を広げることではないかなあ、って「古い」(おそらく著者に言わせればかなり「古い」部類になるであろう)考え方がある。加えて、これが苦痛に感じる人は少なくないだろうけど、縁あって自分のチームの一員、つまり「上司=部下」の関係になった「他人」が、社会に(会社に、ではない)通用するレベルになったときの喜び、って、会社勤めだから、その制約の中で苦労、腐心するからこそ得られることではないだろうか。

ここで書かれていることを否定するつもりはまったくないんだけど、そういう「古い」視点から読んでしまった。これもまた考え方のひとつとしては悪くない。
少なくとも「精神的に」フリーランスでいようとは思う(この言い回しも「古い」のかもしれない)


で、実はこの本の大半は、「フリーで働くためのツール」について書かれているんだけど、そのワークスタイルのインフラとして、・ブロードバンド・サードプレイス・クラウド、の3つを上げていて、特に「クラウド」について、そのツールの紹介、使い方まで案内されている。
ここで上げられていた「クラウド」ツールの一部を早速つかってみようと思う。「会社勤め」であっても充分使う価値のあるものがあった。
そう、やっぱりそういうワークスタイルを「会社勤め」であっても実現できるんだよ、きっと。
著者の言いたいこととは異なるんだろうけど、実際にフリーランスでなくても、仕事のスタイルとしてそれは実現できるはず。

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