[上司は思いつきでものを言う](85/BookOff)
AMAZON ★★★
K-amazon ★★★★
これを「ビジネス本」と捉えて読むと相当に評価は低いだろう。「思いつきでものを言う」上司が多いのはなぜなのか、ここにはその理由しかないし具体的に、そうならないためには?とか、そういう観点からの記述はない。また同じことを何度も表現していたり、回りくどい書き方もあり、全てがアタマにすんなり入ってくるわけではない。
が、「読み物」として読んだら、どうだろうか。また、書かれていることを全て受け入れようとするのではなく、そこから何か見つけられたらモウケモノ、くらいの感覚だと非常に面白い。
私の(今の)環境から、「ギクっ」とさせられたのは...
「ロクでもない思いつきまみれになってしまうのは、『上司は現場に帰れない』という鉄則を理解しないところから起こったもので、この上司は『現場離れの出来ない上司』なのです」
という一節。そ、そうですね...いつまでも「現場はオレが一番わかってる」なんて思い込みをしてるからきっと成長できないんだ...
あと、「中間管理職」についての記述も、同じく「ギクっ」でした。
「中間管理職には、ろくな『権限』がありません。権限があれば「命令」もできます。権限を持っているのはあなたの上司であって...」これは、その後に「上司とは命令するものである」という誤解が生み出すものである、という否定が入るのだが、なんとなく身につまされるような...
終盤部分は、「儒教」の考え方と「上司」という、さらになんだかよくわからないことになってしまっているが、前半から中盤にかけては「がんばって」読んでみる価値はあるかも。「中間管理職」になったばかり、の人が読んでみて少しでも共感できれば、それはその人の能力あり、って見方もできるかと。
意外に面白かった、という素直な感想です。
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