2009/08/09

[鈴木敏文の「統計心理学」](81/BookOff)

AMAZON ★★★★
K-amazon ★★★★

いろんな場面で「いい!」「読みべき!(というか「読んでないの?」)」という話をたくさん聞く、セブンイレブンの鈴木会長の本。なぜか今まで縁がなくやっと読むことに。といってもこれは本人ではなくジャーナリストが書いている本だけど。

...すごいね。シンプルな感想としては、これまで想像していたのよりもずっとすごい人かもしれないなあ。あのレベルにおいて、「机上ではなく皮膚感覚でとらえる」とか、「ダイレクト・コミュニケーションに勝るものはない」とか、目線が「現場」から離れていない。これってすごいことかも。

「金言」とされている鈴木会長の話が計55個紹介されているが、その中で「響いた」ものを。

・常識を破らないと感動を伝えられる仕事はできない
・あいさつは「される側」の立場になって考えよ
・「売り手市場」の経験で「買い手市場」を乗り切ろうとするから無理がある
・競合店の進出は自己差別化のチャンスである

中でも、シンプルだけど、言われてみれば「そのとおり」だったのが、

・「先行情報」をもとに「仮説」を立てPOSで「検証」する

つまり、POSデータは「検証」のためであって、出てきた結果をいろいろな角度から見ることで「次」の仮説を見出す。当たり前だけど、できてるか?って言われると.....
ありがちなのが、「仮説」をたてる前の「データ」集計だったりする。つまり検証の前にひとだんらくしてしまうような。本来求めるべきなのは「集計」ではなく「仮説」との相違点の「意味」っていうことだよね。
直接そんなことが書いているわけではないけど、この本を読んで勝手に自分で自分の弱点を見つけたり、考えを改めたり...そんな「考えさせられる」本だった。世の中のビジネス本・自己啓発本に「自分にドンピシャ当てはまる」ものが当然存在しない以上、こういう「自分で考えるきっかけになる」本が一番いい、ということなんだろうなー。
ちょっと違う視点を持てるようになったことがプラス。


紹介してもらった、「ご本人」の著書、読みたいねー、すぐにでも。




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