2009/08/30

近所のBookOffを2件「ハシゴ」したけど、読みたい本は見つからず。
「古本」もAMAZONの方が確実になってきたような...
書評がない本を(いくら古本で安くなっているとはいえ)買うのはそれなりに冒険だったりする。

今日は、勝間さんの本を1冊。最近は「光文社新書」が相性がいいみたい。
ハードカバーは「はずれ」が怖いね。

2009/08/29


[99.9%は仮説](91/BookOff)

AMAZON ★★★
K-amazon ★★★★

軸は「科学」乃至「科学哲学」におかれているが、つまりは「当たり前だと信じ込んでいること」について、「それって本当に当たり前なんですか?」という視点を持ちましょう、ということだと、シンプルに理解。哲学的、心理的な表現のところ(例えば「実在を疑う」とか「時間虚数」とか)は、よくわからなかったし、多分考えてもわからないだろうな、と思ったので軽く読み流したが、大枠として、「固定観念にとらわれずに...」という、自己啓発本によくあるテーマであろう、と思う(ことにした)。

そういう観点からすると、つまり「そういう見方、そういうアプローチもあるんだねー」という見方もできて、それはそれ、結構面白く読めた部類だと思う。
この本にも「例」として載せられていたが、ガリレオや、地動説。これってスケールの違いはあれども、「常識、先入観に縛られてはいけない」ということを体感するのに、最大級いい例だよなあって思う。

他人と話していて話が通じないときは、お互いにもっている仮説が異なるので、それ(異なること)を前提として歩み寄る手法を考えるべし、とか、実はいろんな場面で「フラットから考え直してみる」ことが結構重要だったりする、っていうフツーのことを改めて想起させてもらった。

内容をすべて捉えようとすると(AMAZONにあるように)批判が多くなったりするんだろうけど、軽い気持ちでさらっと読んでしまえば、結構面白い本だと思う。

「ものの考え方から世界の見え方まで、すべてがガラリと音を立てて変わるはず」という扉の一節は、残念ながらわからなかったけども...そんなもんでしょ、大抵の本って。

2009/08/28

「蔵書の整理」で、ツールを導入。
これを見つけたのも、読んだ本から、だけど。

「読んだ本」(未読、も入れられる)リストや、購入費用、
目標読書数、そして「物々交換」等、結構使えそうな気がする。

そこにも「感想」を書けるけど、ここから移す気はないなあ。
「ブログパーツ」として使うことを考えている(実際にやってみてうまく設定できなかったので、ゆくゆく、ということで...)

2009/08/27


[アイデアハック!](90/BookOff)

AMAZON ★★★★
K-amazon ★★★

はやり(?)の「ライフハック」ものであるが、かなりのシリーズ化されていることもあって「もしかしたら面白いかも」期待はあった。
が、期待通りにはいかないもので。
「ハック」に併せて、89のヒントが提示されているので、そのうちの少しでも参考になれば、っていうくらいの軽い感じで読むのがいいのかもしれない。

個人的には参考になるものは少なく、というかほとんどなかった。
なんだか読むにしてもアタマに残るものが少ないし、「ちょっとトライしてみっか」レベルまで達しているものも少なく...

「リスペクトできる人の方法を盗む」
「こうなりたい!人になりきってみる」
これくらいかなあ...でもこれって初めて気づいたわけではない。

いずれにしても「アイデア」を生みだす、そしてそれを実現に近づけるためには、視野の持ち方、という意識が必要、という点を改めて認識。従来の固定観念にとらわれているから、とらわれがちだから、こういういろんな視点で、いろんな方法で、いろんなツールを使って、視点を変えてみましょうよ、っていうのが本になるんだね、きっと。
たまーに、アタマが硬くなってきたときに、かるーく読むのがよいかもしれない。


2009/08/26


[仕事するのにオフィスはいらない](89/AMAZON)

AMAZON ★★★★★
K-amazon ★★★★

「この時代」のワーキングスタイルとして、旧態依然とした「会社」勤めではなくて個人でフリーランスで仕事をしていけるスキルを高める。会社勤めを当然のようにする必要がなくなるかも...
という意味でのワークスタイルの提案。そしてそのワークスタイルを実現するためのツールの活用方法等々。

正直あこがれますね。そんな考え方は私が20代の頃には、ほんのいちぶしかなくて「珍種」だったような気がするけど、これからは当たり前になってくるのかなあ、って現実味は(まだ)感じないけれどなんとなく思ったり。ただ闇雲にそれを推奨しているのではなくて、あくまで「パーマネントコネクティビティ」、つまり仲間や同僚と(ネット経由でも)つながっている、という前提があり、フリーランス=孤独、ということでは断じてない、という旨も主張されているので、内容的にも「薄い」ものではない。

なんとなくわかるし、あこがれのスタイル(のひとつ)ではあるんだけど、40過ぎのオジサンにはやっぱりちょっと抵抗がある。これが正直なところ。これまで仕事上で知り合った方の中にも「独立しました」とか「フリーでやってます」という方は少なからず存在する。が、成功している(詳しくはわからないけど)、または「いきいきとしている」方は、実はかなり少数派。その少ない「成功者」たちに共通していえるのは、彼らが「会社勤め」であった時も、「できる」方であった、ということ。

この本では、あまり強調されてはいないけども「縛られるのがいや」「ラッシュが苦痛」「社内のつきあいがウンザリ」という理由で独立した人は、そうそうフリーになったところでうまくいかないんじゃないの?ってのが私の(今の)正直な感想です。これが10年前だったらどう思うかわからないけど。

「会社勤め」の制限のある中で自分を出していける人間になることが、つまり器を広げることではないかなあ、って「古い」(おそらく著者に言わせればかなり「古い」部類になるであろう)考え方がある。加えて、これが苦痛に感じる人は少なくないだろうけど、縁あって自分のチームの一員、つまり「上司=部下」の関係になった「他人」が、社会に(会社に、ではない)通用するレベルになったときの喜び、って、会社勤めだから、その制約の中で苦労、腐心するからこそ得られることではないだろうか。

ここで書かれていることを否定するつもりはまったくないんだけど、そういう「古い」視点から読んでしまった。これもまた考え方のひとつとしては悪くない。
少なくとも「精神的に」フリーランスでいようとは思う(この言い回しも「古い」のかもしれない)


で、実はこの本の大半は、「フリーで働くためのツール」について書かれているんだけど、そのワークスタイルのインフラとして、・ブロードバンド・サードプレイス・クラウド、の3つを上げていて、特に「クラウド」について、そのツールの紹介、使い方まで案内されている。
ここで上げられていた「クラウド」ツールの一部を早速つかってみようと思う。「会社勤め」であっても充分使う価値のあるものがあった。
そう、やっぱりそういうワークスタイルを「会社勤め」であっても実現できるんだよ、きっと。
著者の言いたいこととは異なるんだろうけど、実際にフリーランスでなくても、仕事のスタイルとしてそれは実現できるはず。

2009/08/25

娘に頼まれていた本「ハリーポッター 炎のゴブレット」を買いに新宿小田急の三省堂へ。
なぜ三省堂かというと、以前日経のアンケートでもらったQUOカードで買いたかったから。
が、「当店ではご使用になれません」というツレナイ返事が...
QUOカードのケースには、「三省堂」って書いてあるのによお...

やっぱAMAZONで買います。

2009/08/24


[新・目標達成法](88/BookOff)

AMAZON ★★★
K-amazon ★★★★

正直、「目標達成法」というタイトルと内容は合っていない。具体的な「方法」は見つけられない。
が、小宮一慶さんが書いている、という点で結構「あーそうだよねー」というのが多い。

もし別の人が書いた本だったら、★は低いかも。ってそういう見方をしてはいけないんだろうけど、これがひとつの「ブランド」なのかしら...って全く別のことを考えてしまった。

・休日も1時間でよいから、自分のための時間を「予め」設定しておく
とか
・自分でコントロールできないことに悩まない
とか、目新しくはないけど、つまりできていないことに気づかされたりした。

能力を上げるため、自分が上になったときのために
「若いうちは(これは担当業務の経験が少ない、ということも含む、と理解した)雑用をすすんで引き受ける」という点は、キレイゴトでなく、現場の泥臭い「真実」だと思う。こんなことを書いちゃうことがこの人のすごいところなんだよねー。
って、そういうマインドが少しでもない人は、たとえこれを読んでもなんにも気づかないんだろうけど。

やっぱり「目標達成法」は見えなかった。でもま、いっか。

2009/08/20


[アライアンス「自分成長」戦略](87/AMAZON)

AMAZON ★★★★★
K-amazon ★★★★

会社組織にとらわれない「自分ブランド」。会社の名刺がない自分は社会でどこまで通用するのか。自分ブランドを高めるためにどのような考えをベースにもつのか...

今の時代に生きる「サラリーマン」のひとりとしては、メチャ興味のあるテーマ。そしてまた「アライアンス」という言葉の響きが個人的には結構好きだったりする。
「キャリア戦略」としてよくあるのは「最短距離で目標に到達する」パターン。まずはこれを否定。その目標を守ろうとするあまりに柔軟な気持ちを失い、他のことを切り捨ててしまう、というのが理由のひとつ。
ではどうするのか。そこで「アライアンス」という考え方。つまりは「周りの人から長期的な信頼を獲得し、その人たちの力を借りながら成長する」という「戦略的・寄り道キャリアメイク」ということ。

著者は興銀で金融のキャリアを積んだ後、ドコモで「おサイフケータイ」を発案し、その後コンサル、大学教授の道を歩むことになる。それぞれの場面で得意分野を増やしていく中で、もっとお大きな「次のステップ」に昇っていく。つまり、興銀から直接大学教授になった場合に比べても、「個人資産」の違いは明らかである、ということ。ちなみにドコモ時代の実績から「ミスターおサイフケータイ」と呼ばれるまでになったそうである(私は「ミスターおサイフケータイ」は聞いたことがないが)。

まずは自分の身の回りの人間に「認められる」くらいに自分を高めること。それには目の前にある仕事を真剣に取り組むこと。コミュニケーションや実行力、感性を磨くことも意識しながら。
しかしながらその根底にあるのは「人間力」であるという。つまり「一緒にいると心地よくなり、人を引き付け、会った人が好きになってしまう力」と定義しており、より具体的には「一緒に仕事をしたい」「何かあったときに助けてあげたくなる」と思われるような力。

うん。そうなりたい。目の前にある「数字」も大事だけど、結局はそういう「人間力」をもったヒトになりたい。そう考えてみて、自分の近くに「目標」となるヒトが存在していることに気がついた。
あー、この人の「人間力」ってすごいな
改めてそう思った。その方は仕事で知り合った人で私が(勝手に)自分のメンターである、と思っている人。その人を思い浮かべながらさらっと読み返してみると、妙にその内容に現実感をもった。
近くにそういう目標とすべき人がいることは幸せであり、この幸運を活かさない手はない。

話題を本に戻すと、書いてあることはとても納得できて、「そうあるべきだなあ」「そうなりたいなあ」と思うことだらけ、なんだけど、読み物としてはけして「読みやすい」本ではない。私には「想定される具体的な目標」があるからよいけど、そうじゃない人が読んだら頭に入ってくるんだろうか...なんて「客観的」な見方もしてみたりした。


2009/08/19


[会話から始めるコーチング](86/BookOff)

AMAZON ★★★
K-amazon ★★

これまでに所謂「コーチング」本を読んで3連敗中。どうも「コーチング」という概念自体が自分で消化しきれていないようで...
って「連敗阻止」の意を込めて、読んでみました...が
結果として「4連敗」となってしまいまして。

・部下をアクノレッジメント(=認める)する
・話を引き出すためにオープンクエスチョン(YesNoでないやつ)をする
・情報の共有
・その仕事の「理由」を説明する

等々、特別なことは書いていないし、「やるべき」「やって当たり前」のことが書いてあるのだが...
「部下・後輩のやる気が5倍、10倍、20倍になる」という勢いは感じられない。そもそも自分の身の回りに「コーチ」が存在していないことが、もっと言えば「コーチ」に出会ったことがないことが、私がこの手の本を受け入れられない要因のひとつか。まあ、私が「若手」の頃は「コーチング」という言葉すらなかった時代だけどね。

本に書いてあることをそのまま生かしてその日から使える、なんてことはもちろん考えていないし、そこに書かれていることから何らかのヒントを得て、実際の場面で応用することが重要だという認識で本を読んでいるんだけど、(この本に限らず)「コーチング」の本にはそのヒントが見つからない。たまたま今までの4冊が相性が悪いのか...でももうこの分野は読むのはやめにしようと思う。そういう決断に至ったことが「効果」かなあ。



2009/08/17


[上司は思いつきでものを言う](85/BookOff)

AMAZON ★★★
K-amazon ★★★★

これを「ビジネス本」と捉えて読むと相当に評価は低いだろう。「思いつきでものを言う」上司が多いのはなぜなのか、ここにはその理由しかないし具体的に、そうならないためには?とか、そういう観点からの記述はない。また同じことを何度も表現していたり、回りくどい書き方もあり、全てがアタマにすんなり入ってくるわけではない。

が、「読み物」として読んだら、どうだろうか。また、書かれていることを全て受け入れようとするのではなく、そこから何か見つけられたらモウケモノ、くらいの感覚だと非常に面白い。

私の(今の)環境から、「ギクっ」とさせられたのは...

「ロクでもない思いつきまみれになってしまうのは、『上司は現場に帰れない』という鉄則を理解しないところから起こったもので、この上司は『現場離れの出来ない上司』なのです」
という一節。そ、そうですね...いつまでも「現場はオレが一番わかってる」なんて思い込みをしてるからきっと成長できないんだ...

あと、「中間管理職」についての記述も、同じく「ギクっ」でした。
「中間管理職には、ろくな『権限』がありません。権限があれば「命令」もできます。権限を持っているのはあなたの上司であって...」これは、その後に「上司とは命令するものである」という誤解が生み出すものである、という否定が入るのだが、なんとなく身につまされるような...

終盤部分は、「儒教」の考え方と「上司」という、さらになんだかよくわからないことになってしまっているが、前半から中盤にかけては「がんばって」読んでみる価値はあるかも。「中間管理職」になったばかり、の人が読んでみて少しでも共感できれば、それはその人の能力あり、って見方もできるかと。

意外に面白かった、という素直な感想です。

2009/08/15

BookOffで2冊。現在の未読はこれで9冊に。
最近はなかなか「未読のヤマ」が低くならない。
って、買っちゃうからだよねー。でも読みたいものは
減らないんだよねー。
明日は、千葉の三省堂に行こうと思ってます。
D.カーネギー『人を動かす』
BookOffでありそうな感じがして探していたんだけど、
結局買ったほうが早い、(おそらく買う価値はあるだろう)
とりあえず未読は「10」になりそう。

2009/08/14

昨日、少しブログをいぢってみた。
そもそも「誰かに見せる」という考えがなかったんで、単なる「書き足し」であったが、
検索窓とかつけてみたり...
実は始めてからもうすぐ半年。
こんだけ続けられたのは初めてのこと。

少しずつ、手を加えていこうと思う。
今は「ラベル」付けを構想中。

2009/08/13


[ピンチをチャンスに変える51の質問](84/AMAZON)

AMAZON ★★★★★
K-amazon ★★★

ピンチに陥ったときに、自分の投げかける「質問」。これによって自分の潜在的な力を目覚めさせるスイッチがオンになる...

「自分のことを応援してくれる人は?」
「いったい何を怖れているのだろう?」
「今日1日で感謝できること五つは?」
「最高の自分なら、これからどう生きるだろう?」

...


非常に不思議な読後感。直接的に何かヒントをくれるわけでもないのだが、なんとなく心にひっかかるものがある。
ここに掲げられている「質問」を、どういう場面で、どのように自分にしてみるか。
どういう場面で、どのようにな「答え」を出すのか。
全ては書かれていないけれど、「下降線」に直面したときには引っ張り出しても一回読んで見たいと思わせる何かがある。

一読して「何か」が見つかってはいない。ってことは今の自分は「ピンチ」ではないのか?
それとも「ピンチ」であることに気がついてさえいないのか?

記述はないけど、そういう局面でこそ、「冷静」「客観」という概念が必要なんだよなあ、って考えた。
一番響いたのは、
「このままの人生が10年続いたとして、一番後悔することは?」
この時点で「イヤだなあ」と思うことは、即ち「今」イヤだなあ、と思っていること。
「後悔の先取り」という表現が妙に心に残る。

たまに、こーゆー本もいいかもだ。自己啓発本ばかりではそのうち「考える」ことをしなくなりそうで...

2009/08/12


[成功のコンセプト](83/BookOff)

AMAZON ★★★★
K-amazon ★★

楽天の三木谷さんは同年代として、企業家として、まさに尊敬に値する人物。
単に時流に乗っただけではなく、表に出さない「泥臭い」ビジネスをされていると思う。
初めて彼の本を読んだ。

所謂「物書き」ではないので、一般的なビジネス書とは異なるテイストなのは当たり前だけど、書き方が平易で読みやすいんだけど、正直つまらない。ほんとにすごいヒトなのか、この本を読んだだけではうかがい知れない。もしも楽天の創始者であることをしらなかったら、なんにも残らないような印象。
勝手いうけど、やはり「ブログ」的な書き方なのかなあ、という印象(これが悪い、というわけではない。ただ馴染まないのは事実)。

一企業のスタンスとして、企業家、経営者としてのマインドとしての「コンセプト」は素晴らしいのだが、ひとつモヤモヤしていたのが読後に気づいたのだけれど、楽天の「お客様」は出店する企業なのだけれど、
この本の中では(敢えて、なのかもしれないけど)実際に楽天でお買い物をされる「お客様」のことが何一つ触れられていない。出店者がどう、楽天がどう、という評価はつまりは「お客様」の評価であることは自明なのだけれど、そこが抜け落ちているのか、ここでは書かれていないだけなのか。

実際のビジネスで、楽天市場に出店している店舗の運営も自分の仕事の範囲であり、楽天のスタッフの方々と話す機会もあるんだけど、いつも気になっているのはその点。なので余計にその代表者がどんなことを思っているのか知りたかったんだけど、その点は不満。

目標の設定や、仕事に対するマインドについては、どこにでもあるような内容なので新しい発見は無し。

どうしても腑に落ちないのは、著者が学生時代のテニス部だったとき、下級生時代に「タマ拾い」をさせられたことに対して憤って、その部を辞めたことについて書かれていたこと。つまりは「実力社会」だから年齢が下、という理由だけで意味のないことをやる必要はない、という考え方らしい。そのことについて誰も異議を唱えないのはおかしい、と本書の本筋ではないところで書かれている。

これっていろいろな考えがあるけれども、今遠い昔を考えてみると(自分はテニス部ではないけど)、「タマ拾い」すらできない人間は会社に入って、チーム単位で目標に向かっていく、という仕事をする上でとても「やりにくい」タイプになる可能性が高いと思う。もちろん「年下」ということだけで「雑用」が当然に回されるのは「おかしい」のかもしれないけど、実はこれって自ら率先して雑用ができない人間が「義務」化されてそれができるようになる訓練の場、だったりする。これができないといろいろな年齢、経歴のヒトが集まる職場ではかなり浮いた存在になる。「理由」をつけてやらない、というスタンスに立つスタイルができてしまう危険がある。なぜならば、言われなくても自らできる人間がいるわけだし、それをしてくれれば感謝の気持ちが生じるし。感謝の気持ちが持てるかどうかは、自分が理不尽な「タマ拾い」をした経験があるかどうか、そこにかかっているから。

...本の感想、から離れてしまった。もちろんこれで全否定をするわけではなく、企業家、ビジネスマンとしては引き続き尊敬に値する人物であることは変わりはない。著者としてはどうかな、ってだけ。



2009/08/11


[不機嫌な職場](82/AMAZON)

Amazon ★★★★
K-amazon ★★★

個人主義、成果主義の浸透、経費削減によるインフォーマル行事(社員旅行、運動会など)のカットにより、企業の成長の方程式、
[個人の成長x個人間のつながり]
のうち、前者は達成されたが、後者は後退している。
故の「不機嫌な職場」の増加...
う~ん、確かにそうだわなあ。社会経験が20年となった自分としては実は両方を経験しているだけにこの意味は実感としてわかる。わかるが、果たして「元」がよかったのかどうかはわからない。

社会科学とかいろいろとムズカシイことが書かれているが、結局はTOPのヒトトナリ、なのかなあ。
ここでいうTOPは社長とは限らない、部署のHEADということでもある。

当たり前だけどできていない、という点で、「感謝」の気持ちをもつこと、持つだけではだめでそれを表すことが、まずは第1歩だという点。これは確かにそうだろうと思う。考えてみれば、自分も20代の頃に当時の上司から「お手柄」とほめられたことを今も覚えていたりするわけで。
読んでいく中で、またまた「ここまでしないとだめなのかよ...」という考えがでてきたが、とりあえずそれは封印。ワクワク、いきいきという職場に、というのはまあ、時間も労力も我慢できるか自身ないけど、少なくとも楽しくないよりは楽しいほうが圧倒的によい。「楽しさ」を履き違えるヒトは少なくないけどね。

成功している会社の取り組み事例として、今の業務の中でも付き合いのあるC社が取り上げられていた。確かに読む限りでは「すんばらしい」会社だと思う。が、私が接する担当者からはそんな空気を一切感じたことがない。逆にあまりいい会社であるというイメージはない。これは何を意味する?第三者的に「すんばらしい」と思われていて、一部の社員が同調していたとしても、つまりはそれに乗れないヒトも少なからず存在する、ってことじゃ?

全体的には、わざと難しく書いているような感じがして、読みやすくはなかった。
書いてあることの一部を「いいところどり」するのが一番よい。

2009/08/09

[鈴木敏文の「統計心理学」](81/BookOff)

AMAZON ★★★★
K-amazon ★★★★

いろんな場面で「いい!」「読みべき!(というか「読んでないの?」)」という話をたくさん聞く、セブンイレブンの鈴木会長の本。なぜか今まで縁がなくやっと読むことに。といってもこれは本人ではなくジャーナリストが書いている本だけど。

...すごいね。シンプルな感想としては、これまで想像していたのよりもずっとすごい人かもしれないなあ。あのレベルにおいて、「机上ではなく皮膚感覚でとらえる」とか、「ダイレクト・コミュニケーションに勝るものはない」とか、目線が「現場」から離れていない。これってすごいことかも。

「金言」とされている鈴木会長の話が計55個紹介されているが、その中で「響いた」ものを。

・常識を破らないと感動を伝えられる仕事はできない
・あいさつは「される側」の立場になって考えよ
・「売り手市場」の経験で「買い手市場」を乗り切ろうとするから無理がある
・競合店の進出は自己差別化のチャンスである

中でも、シンプルだけど、言われてみれば「そのとおり」だったのが、

・「先行情報」をもとに「仮説」を立てPOSで「検証」する

つまり、POSデータは「検証」のためであって、出てきた結果をいろいろな角度から見ることで「次」の仮説を見出す。当たり前だけど、できてるか?って言われると.....
ありがちなのが、「仮説」をたてる前の「データ」集計だったりする。つまり検証の前にひとだんらくしてしまうような。本来求めるべきなのは「集計」ではなく「仮説」との相違点の「意味」っていうことだよね。
直接そんなことが書いているわけではないけど、この本を読んで勝手に自分で自分の弱点を見つけたり、考えを改めたり...そんな「考えさせられる」本だった。世の中のビジネス本・自己啓発本に「自分にドンピシャ当てはまる」ものが当然存在しない以上、こういう「自分で考えるきっかけになる」本が一番いい、ということなんだろうなー。
ちょっと違う視点を持てるようになったことがプラス。


紹介してもらった、「ご本人」の著書、読みたいねー、すぐにでも。




2009/08/07

昨日(仕事、読書の)「ライバル」「師匠」と話す機会があった。
いつもどおり、いつにもまして刺激を受けたが、その中でまた本の紹介をしてもらった。
「朝令暮改の発想」(鈴木敏文)
「組織が大きく変わる最高の報酬」(石田淳)
さっそくAMAZONで「ほしいものリスト」に。

「読みたい本」が溜まってきたな...

2009/08/06

年間目標「150冊」(下方修正済み)にも、ちょっと難しくなってきたような...
それはそれとして、「溜まる」本(読み終わったもの)が結構場所をとってきた。
年初に「200冊!」と豪語してたときも、「溜まる」ことは想定していなかった...
売るか、捨てるか、誰かにあげるか...

2009/08/05


[アンガーマネジメント](80/Amazon)

Amazon ★★★★
K-amazon ★★★★

「怒り」という感情を、社会生活をスムースに行う上でどうコントロールするか、というよりはどう付き合ってくか...そんな切り口の本は非常に目新しく、興味深い。
聞けば(よくある話だが)アメリカでは「アンガーマネジメント」が結構主流となりつつあり、また、この本の著者の属するところは「アンガーマネジメントセンター」なる団体...
これだけ見たら、ちょっと「?」な気もするが、読んでみて結構面白かった。

「今の若い人」以上に、「切れる」傾向のある私としては(自覚は少なからずある)、こーゆーやり方もあるんだねー、って素直にアタマに入ってきた感じ。ここに書かれていることを実行する、即ち「怒り」をコントロールできるようになる、とは(さすがに)思わない。思わないけど、やってみる価値は充分に、十分にあると感じた。

「周りに対する影響」
「怒りをぶちまけても、(自分を含めて)トクする人間がいるのか?」
「自分の過去の「基準値」が怒りを生む」

等々、言われてみれば当たり前、それができれば苦労しないよ、的なことが多いんだけど、瞬間的な怒りを表面化しない方法、や、アンガーログ(怒りを感じたときの「記録」)を残すことで。怒る自分を客観的に評価してみる、とか、こういった側面もあるんだなあ、という箇所が多数あり。

事例がわかりやすく、非常に読みやすい文体も好印象。

なんとなく自分が変われるかもしれない、って思ったりした。
読んだことを生かすも殺すも、自分次第ってことも、素直に受け入れられた。

そういえば昨日も「怒り」の場面があった...
今日から実行してみよう。




2009/08/04

先週末は家族旅行で家を空けたため、(当然)BookOffにもいけず。今日行って来ました。
ほんの数日だけ、いつもより長いだけ、だけど、結構「前から読みたいと思っていた」本が多く、結構悩んだり...個人的ではありますが、「休み明け」これからスピードアップしていきますっ

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