2010/11/16


仕事の思想』田坂広志②
[13/199]bk1
Amazon ★★★★☆
K-amazon ★★★★☆

もうかな り前になるけど、楽天市場の集いで田坂さんが講演されたのを聞いてかなりの衝撃をうけた。んで、その帰りに田坂さんの本を読んだ。実は、講演の印象ほど著 作には感動をもらえずに、その後は読まなかったんだけど...久々に手にとった本は、実にココロヨイ、素直に感動し得る本でした。
仕事をする、っ て何?もちろんご飯のため。それもひとつ。でもそれだけじゃないでしょ?そんな(軽い)疑問は、社会にでて20年もすると何度もめぐってくる。でも、それ を考え抜く暇もなく、次の日の朝、会社の席に座っている。そんなことの繰り返しだ。それでそのまま人生が「幸せに」終われるのならば悪くはないのかもしれ ないけど、やっぱり人生の大半の時間を費やし、神経を使い...ってことを考えると、もう一歩踏み出すには「思想」が必要なのかもしれない。この本にも出 てくる「夢を持つ」ということ。このフレーズは実は結構いろんな方々が行っていることだけれども、田坂さんは「夢を持って、それに向かって真剣に取り組む こと」が重要だと説く。夢想人になってはいけないと。ここがポイントだよね。自分にも「夢」はあるけれども、真剣にその実現に向けて歩んでいますか?とい う問いには下を向かざるを得ない状態かもしれない。それでは前に進まないよね。「夢が破れた時」が怖いから、ではけしてないつもりなんだけれども、前に進 まないということは、どこかにそんな思いがあるのかもしれないし、「夢」への執着が弱いのかもしれないね。
「思想」がテーマになっているが、仕事 の成果、報酬は、自分が成長することであり、仲間ができることだと説かれる。これって深い。すなわちマネジメントの本質ではないですか。知識や論理、操作 に重きを置いている状態ではけして実現できない、真剣な、熱い思いこそが夢に近づく道であること。なにかすがすがしい感じすらするね。
最近ちょっと「論理的」な本が続いた中で、シンプルなマインド思考の本に出会えて、気持ちがなごみます。前向きになれます。「夢」。真剣に考えてみよう。そして前に向かって進んで行こう。

仕事の思想―なぜ我々は働くのか (PHP文庫)

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