2010/11/21

言われるほどではない。


『不幸な生き方』勝間和代⑧
[16/202]BookOff
AMAZON ★★☆☆☆
K-amazon ★★★☆☆

どうもこのAMAZONでの評価をみていると、「勝間本」だから否定すればいいんじゃ?という発想があるんじゃないかと思ってしまう。本書の内容とは別のところで意見を述べたり...以前は私も否定めいた感想を述べたことはあるけれども、それはあくまでその本の内容に関することである。本書はやや逆接めいたタイトルで(なんとなくわかるけど)「不幸になる生き方を知り、それを避けることで幸せになりましょ」という内容。具体的な内容は目新しいものはないし、「幸せになる」ではなく「不幸を避ける」というアプローチがあまり好ましくない。「勝つ」のではなくて「負けない」というのは、それ自体を目指しているとどうも消極的になりがちだ。本書の内容ではけして消極的に堅実にいこう、というものではないけれども...
なんとなくは、「失敗を繰り返し、PDCAのスピードをあげ」という基本的な部分はもとより、「すべきこととすべきでないこと」を明確にする、というポイントがあるような気持ちになる。もちろん「不幸になる」ことはそれは避けるべきなんだけど、「(結果)不幸になるかもしれない。けれどやってみないと」というリスクもある程度は必要な場面はある。というかリスクを避けていたら「幸せ」にはなれないよね。これは絶対に。
多くのひとが「ツッコミ」を入れている部分(自分の著書を紹介しすぎ、とか)はあるにはあるけど、「わかりやすさ」は相変わらず、つまりこれは「伝わっている」ということであり、本を書くのに必要な技術(この技術が未熟なヒトは相当数いる)、所謂テクニック的な仕事論ではなく、マインド的な内容のこの本は、ある意味、これからも勝間本を読んでいこう、と思わせるものはありました。
ヒトの悪口を言わない。前向き生きるよう努力する。これだけでも意識できれば価値あり、そう思います。


不幸になる生き方 (集英社新書)

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