- どんな時代もサバイバルする会社の「社長力」養成講座 (ディスカヴァー携書)
- 発売日: 2009/03/15
- 売上ランキング: 6451
『どんな時代もサバイバルする会社の「社長力」養成講座』小宮一慶⑥
[2/188]BookOff
Amazon ★★★★☆
K-amazon ★★★★☆
小宮さんの本は、約1年ぶり。多少経済寄りではあるけれども、現場リーダーレベルの自己啓発系が多かったのだけれど、本書は「社長力」というタイトル。自分の今の(未来も...か)状況からは到底届かない、場違いな内容かもしれないけれども...会社経営も、部門経営もなんらか共通点はあるだろう...と。
冒頭から本書の最大のテーマが登場。すなわち
「お客様第一」
本書のすべての内容がそのテーマに間違いなく沿って貫かれている。見事なほど。タイトルから「もしかしたら」あるかもしれない、と予想された「経営テクニック」については一切ない。見事にない。「お客様第一」を一切曲げずにすべてのことが、「どうあるべきか」が決まってくる。ピースがはまっていく感じだ。自分としてもそのテーマは分かっているつもりでいた。しかしながら...「スタッフの意識改革」これが第一になっていていいのか?お客様は「スタッフの意識改革」を要望しているのだろうか、とか、「客観的一番と主観的一番、お客様はどちらを基準に選択するのか」とか、クレーム「処理」という言葉を使っていないか、とかとかとか...分かっていませんでしたね。分かっているフリをしているだけでした。甘い考えだったと言わざるを得ない...おりしも、わが「チーム」に欠けているもの、これから目指すべき方向、というのを試行錯誤している日々。もちろん答えがすぐにでるものではないけれど、根底に置くべき「お客様第一」これが不足していた、不十分だったんだ。無かったわけではないけど、そこへの「思い」が足りてない。
なんだかこのタイミングにあわせて出会った本のような。一部の「会計」についての章が唯一「特別」であるけれども(もちろん「社長力」には会計知識は不可欠だろう)、その他は、・戦略・市場・経営・人間力、すべてにおいてメインテーマ「お客様第一」がしっかりと気づかれた土台の上に組み立てられている。
タイトルの「社長力」がかえって邪魔してる感じが。むしろ現場のリーダー、マネージャーが読むべき書だと思う。チームビルディングやマネジメント、マーケティング、ストラテジー、あれもこれも悩む中間層には助けになるはず。直接的ではなく間接的にヒントを得よう、と考えて必死で読めば必ずなにか見えてくるだろう。数々読んできた「マーケティング」や「リーダーシップ」これらの本を超えるものがそこにある。なんか見つけた気が。
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