2009/05/26


[ねじれ脳の行動経済学](54/Amazon)

AMAZON ★★★★★
K-amazon ★★★

物事を見る、考える、評価する、決断する...そのときに
どのような心理で、どんなバイアスがかかってしまうのか。

行動における「ねじれ」を、その事例とともに平易に解説。
とても読みやすい本でした。

・「松竹梅」の「竹」を選ぶ心理=フレーミング効果
・与えられた数値から推測の枠が固まってしまう=アンカリング
・「2年目のジンクス」は、「法則」といえるのか=ヒューリスティック

等々、
「あー、あるある」
「そっかー、そうだよなあ」
っていう感覚は、ある。

が、

「で?」

というのが印象。

決断、評価するときに、しらずしらずのうちにそんなバイアスが
かかってしまうので、「それがある」って前提で考えていけばよい、
のだろうけど、ちょっと「事例」と「効果の説明」に偏っていて、
「で、何をすれば?」という部分は、あまり書かれていない。

まあ、自分で考えろ、ってことだろうけど。

「行動経済学的な視点をもって人間の行動や世の中を観察すると
今までみえていなかったものがだんだんと見えてくる」
確かに。でも、ポイントはその「見えて」から先、のことなんだよなあ。




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