2009/05/12

[新しい戦略の教科書](50/BookOff)

AMAZON ★★★★
K-amaznon ★★★★

出だしの
「戦略とは現在地と目的地を結ぶルート」
「現在地は常に変化する。目的地は変化しない。ルートは現在地の
変化に応じて変化する」
で掴まれてしまった。シンプルだけど、これほど言い得ている表現は
ないのではにだろうか。これ故に、「まずは現在地を把握すること」が
重要であり、「目的地が近くなれば、不確定な要素が減り、ルート=戦略が
強固になる」。

途中「中だるみ」はあったものの(これは読んでいる私の「眠さ」要因が
大きいかもしれないが)、後半の
「熟達目標」というコラムもよかった。
これは、よい成績をとることに価値を置く「成績目標」に対する概念であり、
「以前できなかったことができるようになることに価値を置く」目標設定。

他の本同様に「目標設定の重要性」について書かれているが、この本では
その目標はあくまで「熟達目標」であり、単に「数値目標=成績目標」ではない。
トップからの「成績目標」を、いかに「熟達目標」に翻訳していくか。
この考え方には共感を感じる。

もうひとつ。
「新しいアイデアは、トレードオフを解消すべきポイントで求められる」
あー、そうだよね!闇雲に「アイデア、アイデア」というのも(もちろん)無駄では
ないけど、何のためのアイデアか、そのアイデアを実行することでどこに
行き着くことができるのか、考え方の基準をどこに置くか、その視野が広がった
だけでもとても価値を感じた。

もちろん実際の現場に活かすには、それ相応の時間、工数、努力が必要では
あるけど、当たり前のようであって、言われると「あーそーだそーだ」という
ことを頭に刻むことができたのは大きい。



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