2010/02/27

怪しさは抜けきれず


『引き寄せの法則』マイケル・J・ロオジエ
[15/31]Bookoff
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★

タイトルからの響きは「ちょっと怪しい?」というイメージ。この手の本は結構あって、しかもAMAZONとかの評価も低くないものが多いんだけど、個人的にはどうも受け入れにくい、という印象がある。
そんな「先入観」で入っていったから、なのか、最後までその気持ちはぬぐいきれなかった。確かに書いてあることは実践してみる価値があることが多い。そしてすぐにできることばかり。「明日から」ではなく「今日から」ですらなく、「今から」できることがたくさん。
国内の本でもよくあるけど、そして自分も少なからずこれについては「信じて」いるけれども、「言葉」の重要性がそのひとつ。具体的な表現でわかりやすかったけれども、
「するな」「しない」「ない」
この3つを使わない。例えば「廊下を走るな」ではなく「廊下は歩こう」に変える。これってめちゃシンプルだけど、よくわかる。確かにこれを意識すると自分の中で何かが変わる気はする。でもシンプルなだけに難しくて、常に意識する必要はあるんだよね。
あと、自分がポジティブな「思い」をしている限り、その「思っていること」は実現する、というくだりについては、なんとなく、ほんとにわずかだけど、わかる局面もすでに経験している。強く「こうなりたい」と思っていると、少しずつそれに近づけるような...考えてみれば当たり前なのかもしれないけどね。まずは「本気で思う、思い込む」ことが前提になっている、ってのは、目的に向かう上で当然かもしれない。だって本気じゃなければ達成したことすらわからないかもしれないしね。
ただ本書では、「思っても達成できないのは、その『思い』の中に『疑い』が含まれているから」という言い方をしている。これってどうなの?結局「引き寄せの法則なんてうそじゃ?」というのに対して「思いが足りないからさ」っていう、なんら前に進まない会話をしているだけのような気がするけど。
まあ、読みやすいし、この手の本は数冊読んでみて(あるいはたまに読んで)意識の再確認をするレベルでいいのかな、って感じ。
読後には思ったより「冷めてる」自分がいたことにちょっとびっくり。本を読んで「よし、やってみるべ!」って(うまくいくかどうかは別として)何かを始めることは少なくないんだけど、この本は「理解はできるけど、別に今からはじめようとは思わないなあ」くらいな感じで...なんだろう?「疑い」を捨てきれないから、かな。

2010/02/26

それほどの指針でもないが、それなりではある


『一生折れない自信のつくり方』青木仁志
[14/30]AMAZON
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★★

タイトルは魅力的。自己啓発のため、それからチームビルディングのため、という視点から読んで見たいと考えた。
「自信」...今「自信があるか?」聞かれたらなんて答えるのだろう。20代の頃に比べたら少しは「成長」しているのかもしれない。でも「自信」を認識してしまったら成長が止まってしまうという不安もある。メンバーを抱える身になってみれば、自信のない上司は嫌なのは当たりまえ。その点からも考えてみる。
-何かを成し遂げた自信は持っているのか
-これから先の「なりたい自分」はどうなのか
-メンバーから見て「自信」を持っている人間に見えるのか
過信になっても、慢心になってもいけないと思う。ただ魅力的な人間はやはりどこか一部分でも「自信」を感じている..そこだ!全ての面で「自信」をさらけ出していると「過信、慢心」フローに乗ってしまう。でも「この分野(だけ)は」という自信があれば、それは魅力的だ。「プロフェッショナル」だね。うん、書いていて自分で納得。
この本からは直接的には目新しいことよりも、「再確認」の方が多く受け取れた。それはそれで大事。若干宗教的なところはある。この手の「セミナー」をやっている人が書いているなあ、っていうのも感じる。本書にも「素直な人が伸びる」と書かれていたが、以前「L社」のセミナーを受けたときは、最初から最後まで「反発」していた。それはなにが要因なのだろう。多分講師の「自信」なんだろうね。はっきりとそうわからなくても「こうなりたい」的な魅力があるのかどうか。この本の著者には(もちろん会ったことはないけど)ある意味魅力を感じる。
本書の中で書かれていて、自分の中で「残しておこう」と思ったフレーズを二つ。


「相手にどう思われるかでなく、自分が役に立つ人間になる。相手が信じてくれるからではなく、自分から相手を信じる」

「人生に失敗はありません。すべては経験です」


思えば、小さい頃から両親に言われていたこと、社会人になってから経験したこと、本や尊敬できる人の話から得たこと。それらが全てこの二つに集約されている気がする。

ビジネススキル、だけではなく、こういうのも必要だね。

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2010/02/25

何も残らない...


『アマゾンのロングテールは、二度笑う』鈴木貴博
[13/29]Library
Amazon ★★★
K-amazon ★★

いつも利用しているアマゾン、そして(ちょっと古くなってきたけど)「ロングテール」。これらのキーワードがでてきたら読むしかないっしょ...でもなかなかそれは出てこなかった。というか、タイトルから受けるイメージとは違って、「戦略論」、どちらかというと「戦術」の雑学集、といった感じ。
確かに、「自分に有利な土俵を選ぶ。大手の戦略を理解する」といった内容は、大手「ではない」自分たちにとって、少しはヒントになるかもしれない。そして著者自身も繰り返し言っているが、わかりやすい文章で読みやすい。でも...その分、何か残るものがないんだよなあ。「経営コンサルの見方」というのはわかったけど、「で?」っていう感じだし。これはしょうがないけれども、ウィルコムが成功事例として挙げられているのも今となってはちょっとお笑い系(「50年勝ち組企業」って副題もついていることだし)。

「有利な土俵を選ぶ」(ブルーオーシャン、ってこと?)を最も伝えたかったこと、と「あとがき」でも書いてあるけれども、少なくとも自分には伝わってこなかった。そのために「勝ち組」がどういうアイデアをひねり出したか、というのを読みたかったけど、「結果すごい会社になっているよ」的な論調で終始している感じが...イトーヨーカドーがその実セブンイレブンを除くと、あのダイエーとそう変わりがない、とかそういう視点でものをみる、というのは面白い論点。だけど「本当に?」って思ってしまう点も多く。
う~ん、印象に残らない本だった...

2010/02/23

すごい。すごいんだけど...


『スターバックス5つの成功法則と「グリーンエプロンブック」の精神』ジョセフ・ミケーリ
[12/28]Library
Amazon ★★★★
K-amazon ★★

こちらが意識するようになったからか、よく「スタバ」関連の本を目にする。自分自身がスタバを利用していないので特別興味も引かなかったが...(タリーズの本を先に読んだけど)。
ここではコーヒーの事業というよりは、会社としてどういう考え方をもっているか、という「考え方」にスポットが当てられている。

顧客の「スターバックス経験」を充実させる
従業員の満足度をあげる
社会貢献、地域貢献

これがホントにホントならすごい起業だ。営利企業として直接的に「成績」に結びつかないことに、どちらかといえばそちらのほうに注力している。社会貢献(例えばコーヒー豆生産者との関係性など)を重視し、それに時間もお金も費やす。これって「なぜ?」って思ってしまうけど、答えは「それが正しいと考えているから」と至ってシンプル。それを上層部が心底理解している(この本によれば、だけど)のがすごい。そんな考え方ができるか?んー難しい。
正直なところ、「訳」がわかりにくいのか、なんとなく「英語の比喩的表現」をまんま訳しているような箇所が多く、すんなりとアタマに入ってはこなかったが、スタバの「考え方」を著した本書の中で、個人的に見出せそうなのが、「従業員の満足度」である。私は経営者ではないけど、チームをまとめる立場として、これって最近のキーワードだったりする。働いている人が前向きでないのに、お客さまに満足を与えることはできない。当たり前だけど、できてない部分もある。それはおそらく「テクニック」が先行しているから、なんだろうと思う。数字があがらないとモヤモヤしてしまうから、なんだろうと思う。違う視点が必要なんだよね。先日聞いたセミナーでもこのことに触れていた。変えていこう。変えようとしなければ変えられない。
スタバに戻ります。もしこの本に書かれていることが100%真実で、従業員の全てがこのマインドで徹底されているとしたら、一介のコーヒーショップどころではない。前に「リッツカールトン」の本を読んだときにも感じた、「ホントかよ?」という邪念がどうしても邪魔してしまう。多分「失敗事例」が載っていないからだと思うけど。既にひねくれている私には、「こういう会社で働いてみたい」とかいう素直な気持ちは持てず、また「缶コーヒーをやめてスタバにしてみようか」という気持ちもおきなかった。
ここまで徹底して「貢献」する態度があるから成功しているのか。
成功しているから、ここまで考えられるようになったのか。
不明だ。こういうマインドを持っていながら成功していない会社とかもあるはず。営利と貢献、バランスなのかなあ。

2010/02/21

こういう世界、いいですねー


『サービスの天才たち』野地秩嘉
[11/27]BookOff
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★★

バーバーショップの接客の極意、マッサージ師、温泉カメラマン、タクシーの運転手...「職業」として特異なところはないし、その分野で特別なテクニックをもっているわけだはない。その人の内側のどこかに「プロ」と呼ばれる所以がある...そんな「天才」を紹介している本。各「天才」について、著者がかなり時間をかけて取材しているので、その天才の細部まで「感じる」ことができる。
タクシー運転手は、運転技術が突出しているわけではない、マッサージ師はほかの人ができないテクニックをもって有名なわけではない。そして彼らはマスコミに取り上げられて有名になった人ではない。自分が属している分野で、しかもそれで有名になることが目的ではなく、黙々と仕事に打ち込むことで培ったスキル。これをもって「プロフェッショナル」といえるサービスを提供し続けている...

かっこいい!
これがホンモノの「プロ」だ。いいなあ。かっこいいなあ。あこがれるなあ。
自分がそうなりたいっ。という以前に、そういう方々と話をしてみたい。会いたい、見たい、という気持ちが先にたつ。もし自分がそのステージに進んで聞けるレベルになるとしたら、間違いなくその前提として、そういう「空気」を感じる、その空気の中ですごす時間を持たなくてはならない、と思う。
例えばそれは「対人」だけではないかもしれない。食事や持ち物、身につけるもの。少しでも自分を高める意識をすべきかもしれない。

とにかく彼らは「プロ」であり、その書き方(本書中での紹介)の影響も大きいけれど、マスコミで広く紹介されるような「勢い」ではなく、「人知れず評判になっている達人」的なところがまたその「かっこよさ」を増幅される。いわば「人間くささ」が残っているところになんとなくの「近さ」をまだ感じることができる。
著者の本は初めてだけど、彼ら「天才」たちを「敬う」意識が感じられて、そこが文面に表れている。読んでいて気持ちがいいのはそこなんだろうね。

2010/02/18

プラスマイナス...


『「旭山動物園」革命』小菅正夫
[10/26]AMAZON
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★

いまや「アイデアの勝利」の象徴的存在でもある「旭山動物園」、個人的にも行ってみたいっ、という興味津々。じゃあ、そこになにがあるのか?って実はよくわかってなくて「話題になっている」から興味がある、レベルなんだけれども。一時期落ち込んだところからの回復、という話は耳にしていたので、そのストーリーを読んでみたかった。実際に本を開くまで、当園の園長自らが著した本だとは知らず。
実は、特別なことはしていない、という事実。最北の地、厳寒の地というハンデがありながら、そして珍獣がいるわけでもなく、パンダがコアラがいるわけでもない、そんな中で有名な円柱の中を泳ぐアザラシなど、どのようにアイデアを出していったのか...
それは、「動物の目線」というポイントだったということ。人間から見た「見せ物」としての動物園という発想では、芸をさせたり、効率よく見てまわれるような配置を考えたり、というテクニックしか出てこないが、動物が本来の生活をしているさまを見せることが即ち「見られる」動物のストレスを減らし、それによって「見る」人間側の満足度もあがる、という循環。そして本来動物園が動物園である存在意義、「レクリエーションの場」「教育の場」「自然保護の場」「調査・研究の場」を根底にもっていれば、必ず行き着く場所。そんな本質的な考えがなによりも重要であることを改めて感じた。
この本には直接的に書いていないが、その発想の根底には「モノゴトを別の側面から見る」というものがあると考える。
「人から見てどうだったら面白いのか」→「動物が快適になるにはどうしたらいいのか」
「日中は寝ているだけの動物が不評」→「(動物が活動する)夜間の営業を実施する」
「予算がなくて説明パネルが作れない」→「手書きPOPと飼育係自らの『言葉』で伝える」
うまくいった結果だけみれば、誰だってできることかもしれない。でもそこにたどり着くためには、まず「違う視点を持つ」ということを考えないと始まらない。ちょっと遠いかもしれないけれど、これは仕事だけではなく行き詰まりを感じている全てのことに通じるものがある。
そして、本書ではチラって垣間見せていたけれども、その発想を持ち実行に移せたのは、それに携わる方々が、ベースとなる知識、経験、そして気力を持っている、ということ。実はこれが最も大事なことかと思う。
終盤の「繁殖」のところとか、一部「ん?」というところがあったり、絶滅品種を救うための活動(これに関しては若干、個人的に賛同できないところがある)のことがあったりで、個人的には「前半盛り上がり」という流れだった。けども少なからず得られるものはあった。それとは別に極めて個人的な興味から、一度訪れてみたい。そのときにはこの本のことを忘れて、心から楽しみたいと思う。



2010/02/17

理想のリーダー像がそこに


『即戦力の人心術』マイケル・アブラショフ
[9/25]BookOff
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★★

アメリカ海軍の「リーダー」が、その旧態依然とした組織の中でどのように「最高のチーム」を作り上げたか、という話。会社(営利企業)ではなく、軍隊の話ではあるが、その置かれた環境(国防長官をTOPにしたヒエラルキーの中で、前時代的なルールの中で、モチベーションが下がりがちなメンバーを鼓舞する...)など、(ちょっと無理やり?)自分の今、置かれたそれと重なり合わせることもできたりして、そのチームビルディングの「考え方」に深いため息。通り一遍の「ハウツー本」にはない、心底リアルな現場がそこにはある。あくまで艦長=リーダーの立場から書かれているので、実際にはスタッフがどう思っていたか、あまりに「できすぎ」のところはあって、実際にはそれなりの反発も招いていたのだろう、と思ったりもしたが、それにしても「リーダー論」としては突出していい本だ。これまで読んだ同様の本の中でも飛びぬけている。
巻末に訳者の「解説」がでているが、そこから引用すると、3つのポイントが上げられる。
1.働く環境を「オープン」で「フェア」にする
2.働く者一人ひとりが「自分で考えて仕事をしていく力」を身につける
3.必要なときに全力を出し切るためのの万全の準備=体力、やるき・気力・意欲、能力
細かな話は別として、貫かれていることは「チームへの信頼」「スタッフの成長に向ける愛」である。著者は「部下たちが日々向上し続けるのを目にした興奮は忘れられない。これほどのやりがいのある仕事はたとえ報酬がなくてもやっていただろう」とまで言っている。こんなふうに言えるのは、スタッフとの信頼関係、そして愛情なくしては語れないと思う。
自分はその域に達することができるのか?「スタッフの成長」とは言っているけれども、我慢できなくて自分がしゃしゃり出てしまうことや、必ずしも100%の情報をオープンに仕切れていない、など、まだまだ「信頼関係」は不十分だ。それよりも目先の「数字」が優先されてしまうことは、正直少なくない。ここまで手禎できるのか...いや、しなければならない、と考えよう。少なくとも今の「チーム」は、それに値するメンバーが揃っている。だから自分次第。そうなんだよね。
従来の「ルール」を破る、ことにおいても、そこには「本質」を捉えて、本質と古いしきたりをどちらを選択すべきか、という基本的なところから行動が生じている。何をもって、誰の為のルールなのか。本質を見極めるのは大事、そしてそれに近づくための行動はもっと大事、それよりも行動を「起こすこと」がさらに重要だということ。
軍隊の話、ではあるけれども、けして遠くない。充分、というかそれ以上に実社会で役立つ「マインド」を得ることができる。読み進めていくにつれ引き込まれてしまうのは訳の役割も大きいように思う。元トリンプの吉越さんの考え方も、著者のそれと同調するところが多いから、なんだろうと思う。
巻末の訳者の解説もすばらしい「まとめ」だ。よくあるのが「解説」の方が難解であったりするケースだが、本書においては著者が最も訴えたいポイントを見事に的確にまとめたいただいていると思う。こういう「まとめ」ができるスキルが欲しい、と思ったほど。最後の最後にご自身の主張を(本書に直接的に関係なく)書かれていたことが少し残念。気にならないけどね。
最近この点が気になって仕方がないのだが、やはり本から得るべきものは「考え方(のヒント)」であって、「テクニック」ではない。そんな読み方をしていくと、読書はやはり面白いと改めて感じる。

2010/02/15

メッセージがみつからない...


『人生で必要なことは、すべて「ドラえもん」が教えてくれた。』横山泰行
[8/24]AMAZON
Amazon
K-amazon ★

大学教授がマジメに「ドラえもん」を取り上げている。確かに(今現在ウチの子供たちが毎週DVDを借りているが)その中から「教訓」めいたものを見つけることは可能。しかしながらそれは「なんとなく」感じるレベルで充分なのかもしれない。敢えて「掘り下げる」必要はあるのだろうか?
この手の本(「磯野家の謎」なども同じ部類であると考えられる)は、とっつきは面白いのだが、読み進めるうちに「?」が増えていく傾向にある。特にこの本において著者は、ドラえもんを「コーチング」にあてはめて主張しているが、「そういう捉え方も可能」というのは伝わってくるが、実際に「応用」できるか?できないだろう。というのが本音。そもそも大学教授が「コーチング」に言及しているところからして「どうなの?」であるけれども。
「ドラえもん」にそれを求めるよりは、藤子不二雄先生に焦点をあてるべきではないか。この本にある「デパートのショーなどでドラえもんのキグルミを出すのを禁止した。オトナがドラえもんの中に入ることで、ドラえもんが本来もっている『こどもと同じ目線』を超えてしまうことを懸念してから」というエピソードは、グっとくるけれども、著者がドラえもんを「リーダー」「コーチ」として評価している(30項目に○×をつける)のはどうかと思う。
正直、「なんとか読みきった」以外に得るものはなく...

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2010/02/13

読みきったあっ


『フリー-無料からお金を生みだす新戦略』クリス・アンダーソン
[7/23]bk1
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★

いくつか(ビジネス)本関連のブログやTwitterなどを見ているが、ほとんどのところから「レコメンド」されていた。そしてリアルの書店でも平積みされている。そんな話題の本。読まずにはいられまい...でオンライン書店で頼んで届いたときに驚いた。「なんたる厚さだ...」約3cm、ハードだなあ...

Google、ウィキペディア、オンラインゲーム...このBloggerもそうだ。Webでは「フリー=無料」が多い。というか無料が当たり前になっている。それなりに理由がある、というくらいの認識で使っているのだが、確かにビジネスモデルとしてはなりたっている。これは価値基準を「直接的な金銭」以外に置く、という考え方の転換による。例えば、音楽の配信。中国での「95%は違法コピー」というのは極端にしても、それでも「認知の広がり」という意味で解釈すれば、ライブやグッズなどほかの「商売」で利益を得ることはできる、という回収モデル。ブラジルではすでにこの「無料コピー」を容認、前提としたプロモーションも実践されているそうな...今は「不当」かもしれないけど、「正当」と「不当」が入れ替わるかもしれない。未来永劫入れ替わらない、という保障は、ない。

読みやすい(翻訳も手助けになっている)し、厚さのわりにはスムースに読めた(持ち運びに難があった、だけ)。著者はなんと「ロングテール」という言葉を提唱した人らしい。いまや業界問わずにしらない人はいないくらいの言葉を生み出した人だということで、いずれこの「フリー」もなんらかの影響力を持つかも...ただし。「ロングテール」と違ってこの「フリー」の理論は、ある一定程度のレベルに達している企業が対象になるような気がする。レベル感が違う、というか...故に、なんだか書いてあることが、頭では理解できるが手足を動かすイメージがわかない、というか...

しかしながら、今の潮流や、それに対してどう捉えていくべきか、という考え方など、最後まで興味をもって読むことができた。根底としてもっている知識としては「あり」だと思う。AMAZONのレビューにもあってけど、数年後にもう一度読み直してみよう。時代が変わると読み方も変わる、と思う。



2010/02/11

チャレンジ中

今「話題になっている」本を読書中。厚さが3センチくらいあって、あと数日はかかりそうだ。
でも、「話題の」「売れている」という事実は、それなりに読んでいるときの「ココロガマエ」に影響を及ぼす。
「あーこんなところが受けてるんだなあ」とか「このポイントだなあ。見つけられてよかった...」とか。

そんな大作取り組み中ではありますが、昨日あらたに2冊買いました。1冊は紹介を受けた本、もう1冊はこれまで興味すらなかった分野の本。なんかそーゆー違う視点も必要かなって...(「軽い」ハウツー本はもういいや、って思うようにやってる、というのもある)
積読はたまる一方で...

2010/02/09

「マーケティング」の本質がある!


『ドリルを売るには穴を売れ』佐藤義典
[6/22]Library
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★★★

タイトルを見た限りは、「よくある」マーケティング本のような...実は数週間前にBookOffで手にとったけど結局買わずに今回は図書館で巡りあった。
マーケティングの基礎を学ぶ「理論」と、それを実際の現場で活用した「小説」の2編。赤字店舗を再生するためのプランを主人公がマーケティングを学びながら最後には立派なプレゼンをする、という、これだけ書いたらよくある話。内容的にも、「ベネフィット」「セグメント・ターゲット」「差別化」「4P」という、少しでもマーケティング「論」に触った人なら良く知っていることばかり。
でも...この本には「論」を書いた本にはない点がある。それは「お客様」視点。ここで展開されるストーリーには、主役である「お客様」が常に存在している。当たり前...なんだけど、よくある「マーケティング論」の本には(たとえそのようなことが書かれていても)あくまでテクニックとしての「マーケティング」が展開されているだけ、のことが大多数。そこが大きく異なる。

「差別化って、競合に勝つことかと思ってました」
「確かにそういう側面はあるけど、『勝ち』よりは『価値』だね。競合より高い『価値』をお客さまに提供すれば、『勝ち』はついてくる」

「お客さまは見える範囲で判断する。見えるところはとことんこだわれ」

本質。どうしても「価格」に目が集中しがちで、ちょっとかじった人だと「テクニック」に走り勝ちだけど、本質はここなんだよね。
「論」を求める人には物足りないだろうけど、実践・現場にいる人には間違いなく役立つ。意識を変えるには最適な本だと思う。久々に人に薦めたい本だ。図書館に返すのか...あの時買っちゃえばよかったよ...

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2010/02/07

忘れちゃいけない根本がある。


『ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する』島田紳助
[5/21]Bookoff
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★★

紳助の本は結構いい、という評判を耳にすること多。これまで読んだことはなかったけど興味はあった。んで初めて読んでみた本は「ビジネス」への取り組み方=考え方を意識させる内容。
本人も本文内で言っている「タレントの店が繁盛するわけではない。一時的には人を呼べるが、本質が備わっていなければ...」多分タレント「本」も同じことだろう。私のような初見者にとっては「紳助だから」と手に取ってみる→「あの」紳助にしてはすごいな、と思う、という流れができるのかどうか。
この本は彼が「サイドビジネス」としてやっている事業について、彼自身がどういう考えでやってきているか、について書かれている。正直「深く」ないけれど、そのわかりやすい考え方である分、ブレがないし、筋が通っている。「金儲けが主たる目的ではない」とはいうけれども、実際上の経営者の立場からすれば別。彼の考え方の根本にあるのは
・自分の成長のために
・経営は従業員の幸せのために
というとてもシンプルな考え方。正直いろいろな「ハウツー本」には出てこない表現だ。でもつまるところこれに尽きるのだろうと思う。自分が幸せになるために働く。従業員が幸せになるのも自分の幸せにつながる。わかる。わかるね。自分も子供たちの笑顔がなによりも自分のエネルギーになっているし、彼らを笑顔にするためにがんばっているけれども、かれらの笑顔に励まされる、という循環がうまく言っているときが一番だったりする。これが何より根本だ。
あとはそれをベースに考えた上での「スキル」レベルにおいては、どの本にも書かれているような「視点」だったり「行動」だったりする。こちらは代わり映えしないのだが、ひとつだけ。(やっぱり「表現」がうまいのだね)そのまま引用してみる。

***
新しいことを始めようとするときには不安になるものだ。
それでいろんな人から話を聞く。
話を聞いているうちに、どんどん不安になってやめてしまうということはよくある。

他人の話を聞かない人間が壁に当たる。
けれど他人の話を聞く人間は前に進めないのだ。
***

他人の話を聞かないように、ということではない。自分の目標や考え方や軸をしっかり持っていれば、他人の話によってフラフラすることもない。それを自分の進むべき方向にアレンジすることができる。
そのような捉え方をした。結構こころに残るフレーズだ。
この本にはスキルの紹介はない。けれどもそれ以前に必要なことを教えてくれている。ちょうどそんなものを捜し求めている時期に読んだから、なのかもしれないが、それも「縁」。





2010/02/06

まるで大学の講義みたい...


『頭がよくなる思考法』齋藤孝
[4/20]BookOff
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K-amazon ★★

親や教師、書物から学んだ「考え方」。そしてさらに歴史の偉人や天才と呼ばれる人たちの「考え方」を自分のものとして取り入れる。もはや時代から見ても「知識」量をもっているヒトではなく、それをいかに「使う」か、その元となる考え方の幅、これがポイントになってくる。
偉人、天才の「考え方」を自分のモノとすることを「ワザ化」と呼びます。本書では「ワザ化」する方法を教えます。
...最後まで読んでも、「教えて」もらった感じがしない。抽象的な表現が多く、「ワザ化する方法を本書で紹介します!」が最後まで続いちゃってる。弁証法やら何やら...前書き段階で「哲学的な話をするつもりはない、わかりやすく説明します」って書いてあるけど、「哲学」とは言わないが「抽象」には変わらない。
ってこういう話の流れ、どっかにあってよね...そう、大学の講義とか、それなりに有名な先生のセミナーとか。「今日は難しい話をわかりやすく説明するからねー。期待しててー。」っていう前フリがあって、結局よくわかんない、っていう経験は、講義、セミナーにおいてはよくある話。
...著者は大学教授だよね。こんなところで納得。

先入観を排除する、とか、反対意見の中から高みに持っていくためのヒントを見つけ出す、とか、そのための手法を「弁証法」として説明されています。逆だな。「弁証法」とはこういうことです、っていう説明を。でも、先入観を云々、って当然(実行できているかどうかは別だけど)意識している内容であったりする。それを「弁証法」だとは思っていないし、「弁証法」だってしらなくてもいいわけで。
唯一「再確認」したのは、「量質転化」という話かな。「さかあがりができるようになるにはとにかく練習をいっぱいする=量、そのなかで少しずつ工夫をしていくと必ずできる時がくる=質、この流れでできるようになったことは「質」を落とすことなく継続できる」。最初は「量」だというのは実経験からも感じること。いつか「質」に転化するのは実感としてあるんだけど、これを人に教えるのが難しい。というのは、その時点で「質」になっている私は、教え先にも「量」ではなく「質」を最初から求めてしまうことがあるから。これ、再度意識したい。せっかちな自分は特に気をつけなければ...

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2010/02/04

得るもの多数!響きます。


『かわいい部下にはハシを持たせよ』官谷浩志
[3/19]AMAZON
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なんやら良くわからないタイトル、知らない著者、住宅業界の営業の話?...得られるものは果たしてあるのか?という不安を元に読書開始。実は買ってから随分と時間が経ってしまったので、これを買ったことすら忘れかけていた...そんな環境の中。
営業としての成功事例、よくあるマネジメントのノウハウ、と思いきや、まさに「本質」がここにはあった。大きくは二つの「気づき」あり。
ひとつめ。「無関心」に対する糾弾。クレームも、もちろんモチベーション低下も、全ての要因は「無関心」にある、と。無関心故、クレームが起きても無関心、対応は(一応実施しても)無関心、再発防止策なんてまして...そしてそれに対しての注意にすら「無関心」。この繰り返しで起業のパワーは失われていく。「罪」とまで著者はいうが、そういう「無関心層」は増殖する、とある。ひとり、それがいることで周りにも伝播し、いつしか全体が罹患してしまう...なんだか数ヶ月前に実体験している私はヒトゴトではない。幸いにも「我流」でその排除をしたが、もしかしたら今でもその余波があるのでは?と考えてしまった。確かにそれは一番怖い。スキルレベルがどうこう、ではなく、発病と伝染、これほど怯えることもないだろう。その早期発見と流行防止。これに対する「対策」はあまり具体的にはなかったけど、それはケースバイケースだろうからね...
そしてもうひとつ。本の半分過ぎるまでこのタイトルの意味がわからなかったんだけど、著者率いる住宅メーカーでは、「売った後」のお客様の家に訪問して、「食事を招待してもらう」という取り組みを始めたそうで。これだけ見ると突拍子もないことだけど、つまりは家=「ハコモノ」を売っているわけだけど、そこで生活を始めて「住まい」となったところで、実際に安くはない買い物をしたお客様からの本音を聞く、という活動だそうで。イメージ的にも特に「アフターフォロー」がなさそうな業界(売ったらそれまで)だけど、そこに本質的な「CRM」という概念を見出している。よくある「アンケート」ではなく、また「食事会への招待」ではなく、お客様の「ホーム」でお客様の本当の言葉で、意見、指摘をいただく、つまりは関係性を深める。それは今後の業務に生かす、という点だけではなく、業務に直面するスタッフが本当の意味でのゴール設定(ここでいえば、自分が売る商品=住宅で生活をする家族の笑顔を実現する)ができるようになる、ということ。「招待してもらう」というのは突飛な発想だけど、「それさえできない人間関係ってどうなの?」という指摘にはうなずくしかない。で、お客様をご招待する、というのはお客さまが「アウェイ」であり、そうではなく「ホーム」で聞くことに意味がある、という。その際にせめてもの礼儀として「ハシ」を持参しなさい、というのが、このタイトル。そもそも「食事」をするからより深くなれる、ということもある。
なんとなく「食事を一緒にする」ことの大事さってわかる気がする。1歩親しみが増すことも確かにある。がそれは手法であって、なによりも「住宅を何件売った」ではなくて、そこに住むことで幸せを手にしたお客様が何人いるか、という視点にその営業がマインドをシフトしていく様子が素晴らしい。そこには住宅の「スペック」というものは中心にはない。あるのは「人」。本質。
自分が売っているのは住宅ではない。嗜好品である。けれども、それを「こんなにスペックが高いから買ってください」というのは本質ではない。これを買っていただくことでそのお客様がどんなライフスタイルに変わっていくのか、どんな気持ちになっていただけるのか。そして通信販売という「顔も見えない」業態ではあるけれども、それをその気持ちを「伝えて」いくことが本質かと。漠然とイメージしていたことがこの本で少し現実味を増した。「住宅という世界でもそれを実現できている」ことが少なからず刺激になった。これまでの売り方に違和感を感じている、行き詰っているチームリーダーにはかなり響くんではないだろうか。っていうかこれを読んで何も感じないようでは、その時点でダメかもしれない、っておこがましくも思った。

2010/02/03

熱くなる!

『Hot pepperミラクルストーリー』平尾勇司
[18]AMAZON
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★★

もう1年以上前になるかと思うけど、某コンサルの方に「いい本ないですか?」と聞いたときに紹介された。「欲しいものリスト」にはいれていたけれど結構読み始めるまでには時間がかかってしまった。
他の方に聞いても評判がよいのだけれど、所謂「成功本」(事業立ち上げから苦戦して成功に至る道のり)だろう、と思っていたのがいい意味で裏切られた。
結構「読み手」の環境にもよるけれども、営業関係の人はかなり刺激を受けると思う。かくいう自分は営業系ではないけれども、組織、チームマネジメントという点ではかなり刺激的。よくある「ハウツー本」のような内容ではなく、チームを作り上げた、軌道に乗せた、成長させた、というストーリーがよく表れていて、参考になる(参考にできるかどうかは、結局読み手=自分次第だけどね)。何より「計画的」であり、事業ひとつ、組織編制ひとつとっても、それを実施する意味、目的をしっかりもっている。これって書いちゃうと当たり前なんだけど。
「事業」としての捉え方、考え方でとくに斬新さを感じたのが、「前年比ではなくて市場占有率比」「残存マーケットの把握」といった、「マーケットオリエンテッド」という考え方。「ユーザーオリエンテッド」を超えて、取り組み方のスケールが違う。リクルートという後ろ盾はあるとしても事業立ち上げからそのような視点を持つこと、それによって規模の成長を成し遂げている、というのが素晴らしいことだと思う。
若干「仕組み」重視なところはあるけど、また、著者が「お客様、顧客」と呼んでいるのが「広告主」に留まっていることなど、自分の考え方とズレがあるところはあるけれども、仕事を効率だけでなく「流れ」を軸に考えることや、営業担当も、「事業全体の一連の流れ」を意識しながら取り組んでいるところなど、チームビルディングやマネジメントにも通じるものがある。
営業が広告主である飲食店に対して、エンドユーザー視点から新メニューを提案する場面等、「プロに対してのプロ」を意識する、これってすごいね。付き合いのある広告代理店の担当営業に読ませたいくらい。
なによりも事業に取り組む「熱さ」が違う。これが全て、といってもいいくらい。刺激的な本です。

2010/02/02

前向きな気持ちに!


『「夢のリスト」で思いどおりの未来をつくる!』ブライアン・トレーシー
[17]BookOff
Amazon ★★★★
K-amazon ★★★

著者の名前はよく目にする。書評も概ね高い評価。訳者はあの『チーズは~』の人。何か新しい発見はあったか?....なかった(涙)。Aレビューでも多くの人が書いているように、目新しいものは、無し。国は違えどこの手の本は大抵そうなんだけど、盛り上がりのない展開、すんなりアタマに入っていかない訳など、あまりよいとはいえない内容だった。
けれど、うまく言い表せないけど、深い意味はアタマに入らないとはいえ、すんなり読めたし、なんだかんだ前向きな気持ちになれる。「もう知ってる」ってことでも、「やってみようか...」という気持ちになる。そんな不思議な「空気」を持っている本。
その理由を考えてみると...少なくとも「効率をあげよう」ばかりを言っていない。目標と決めたことに対しては真剣に打ち込むべし、わき目もふらずに一心不乱に。それはとても基本的なことかもしれないけど、それってできてない。著者にすれば「できない」のは「真剣に取り組んでいない」ってことになるんだろうね。そう。「熱」が足りないんです。そんな簡単に「成功」するわけがないじゃん。簡単にできることなら誰もが成功している。それを「人がフツーにする」範囲を超えてやるからこそ「成功」に向かって進めるんだよね。著者にすると、そうやって成功への道を進んでいけば、たとえ途中でブレたとしても、それが「目標達成のための」ヒントだったり、そのための回り道だったり、ということ。
つまり定めた目標に対して迷ってはいけないんだね。そして迷わない目標をじっくり考えてみるべきなんだね。
そんな目標の決め方については、「紙に書く」ことを進めている。これ、実はお付き合いのあるコンサルタントの方からも言われている。言われているけど実行していない。だめじゃん...書きます。書いてみます。




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